研究課題/領域番号 |
19K02020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
吉田 栄介 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (20330227)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | テンション・マネジメント / 逆機能 / 郵送質問票調査 / フィールド調査 / 組織設計 / 業績評価 / 企業理念 / 原価企画 / 経験的研究 / 実証研究 / 管理会計 / 予算厳格度 / テンション / 主観性 / 環境不確実性 / 財務業績 / テンションマネジメント / 組織プロセス |
研究開始時の研究の概要 |
第1に,予算コントロールの厳格度と業績評価の主観性(客観性)との関係性が「部門業績」におよぼす影響を,複数企業を対象とした事例研究を通じて探求する。 第2に,製品開発コストマネジメントである原価企画におけるテンション・マネジメントが組織プロセスへおよぼす影響について事例研究を通じて経験的知見の蓄積を図る。 加えて,スタートアップ企業,小規模組織,NPO組織におけるテンション・マネジメントについても事例研究を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,管理会計によるテンション・マネジメントが組織プロセスに及ぼす影響の解明であった。その結果,第1に,予算厳格度,業績評価の主観性,環境不確実性の相互作用が財務業績に及ぼす影響について,不確実性の高い環境下では,予算厳格度を低め,業績評価の主観性を高めることが,財務業績(ROA(Return on Assets)や売上高成長率)を高めるという関係を明らかにした。第2に,プロセス産業では挑戦的目標原価と部門間協働の相互作用が原価低減を促進することを示した。 国際的にも実証研究の少ない研究領域において,業績評価と原価企画という2つのテーマにおいて実証的知見を得たことに意義がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は,管理会計によるテンション・マネジメントが組織プロセスに及ぼす影響の解明であった。管理会計による「張り」のマネジメントとは,業績目標の設定やマネジメント・コントロールシステムの設計・運用によって,業務目標間のトレードオフや組織成員の受ける緊張状態に影響を与え,組織プロセスや組織成果へ影響をおよぼすマネジメントのことである。 組織設計やマネジメントの如何が組織成員や業務に与える影響について、経験的証拠を積み重ねることは,学術的意義だけでなく,社会的にも重大な課題だと考えている。
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