本研究は、なぜ補助金の会計的取扱いが組織形態毎に異なるのか、そして会計処理はどうあるべきかについて補助金の本質を明らかにすることによって解明しようとするものである。本研究は、繰延収益の領域に関係するものであり、新しい収益認識との関連において営利企業の会計と非営利企業の会計の関係性について一定の知見を得ることも視野に入れている。 研究に当たっては、法律的な見地、会計的な概念、利害関係者の意向などを多面的に取扱い、補助金が収益か、負債か、純資産化という点について整理し、方向性を得る。 なお、補助金のうち「補助金適正化法による補助金」に焦点を絞り、論点を明確にして具体的な研究成果を得るよう努める。
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