研究課題/領域番号 |
19K02027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
記虎 優子 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (50369675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 内部統制システム / 決算発表 / 株主総会 / 適時開示 / 会社法 / 計量テキスト分析 / 外部報告 / 報告の適時性 / 内容分析 / 企業の情報開示 / 財務報告 / テキストマイニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、①「企業の情報開示」を分析視点として、記述情報として開示された内部統制システムに係る具体的な開示内容をテキストマイニングの手法を用いて分析し、記述情報に表象された(目に見えない)内部統制システムに対する企業の認知を定量的に可視化することである。 なお、テキストマイニングとは、通常用いられる言語で記述された文章で構成されているテキスト型データを定量的に分析するための比較的新しい手法のことである。
②その上で、本研究では、「企業の情報開示」を分析対象として、内部統制システムに対する企業の認知との関連において、企業の情報開示行動を分析する。
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研究成果の概要 |
本研究では、まず、①「企業の情報開示」を分析視点として位置付けて、計量テキスト分析を行って、記述情報として開示された内部統制システムに係る具体的な開示内容から、記述情報に表象された企業の財務報告志向や透明性志向といった内部統制システムに係る企業の認知を可視化して定量化した。なお、計量テキスト分析とは、計量的分析手法を用いてテキスト型データを整理・分析する手法のことである。 次に、②「企業の情報開示」を分析対象として位置付けて、内部統制システムに係る企業の認知との関連において、報告の適時性の規定要因を具体的に解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、内部統制システムの構築に際して企業が財務報告を重視していたり透明性を志向していたりすることが報告の「適時性」の確保につながることを支持する実証的証拠を提示した。さらに、内部統制システムの構築に際する企業の積極性などの企業の認知とは別の要因が報告の「適時性」に企業の認知と相乗的に影響を及ぼすことも明らかにした。本研究の成果からは、必ずしも直接的な規制に拠らなくても、企業の意向次第で報告の「適時性」を確保できることが示唆されるわけであるから、コーポレートガバナンス・コードのようなソフト・ローを通じて内部統制に対する企業の意識改革を促すことが、政策的に取り得る選択肢の1つであると言える。
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