初年度には、「天皇家の出来事群の実写映画を商品化する資本の運動は、どのような文化的条件のもと、どのような規模と質において展開されていたか」という問題についての資料調査と考察を進めることで、製作上映主体の論理に即して本研究の主題にアプローチする。また本研究の分析枠組みの検討と精緻化を行う。次年度には、「同時代の人びとは一連の実写映画から天皇家やネーションに対するどのような申請を喚起されていたか」についての資料調査と考察を行い、本研究の中核的問いについて同時代人の意味世界に即しながら検討を行う。最終年度には、資料調査を継続しつつ、研究期間全体で得られた成果を綜合する知見を導出し、論文を執筆する。
|