研究課題/領域番号 |
19K02067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
石崎 直人 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (90212878)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 鍼灸 / 全国調査 / 利用 / 満足度 / COVID-19 / 鍼灸治療 / 利用状況 / 意識調査 / 新型コロナウイルス / 鍼灸手技療法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,過去に実施した全国調査の結果を踏まえて,近年の我が国における鍼灸手技療法受療者の利用状況と意識,および非利用者の意識について詳細に調査し,その情報を業界にフィードバックすることによって,業界が国民に提供するサービスの質向上に資することを目的とする。具体的には,2003年以降に実施された鍼灸手技療法に関する国内の調査データと国内外の主要な関連文献の結果をレビュー・分析し調査項目の見直しを行った上で,新たに全国規模の調査を実施し,近年における鍼灸手技療法の実態と利用者の意識について詳細な解析を行うことによって,我が国における鍼灸手技療法受療者の状況と意識を明らかにする。
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研究成果の概要 |
我が国の鍼灸治療の利用状況と利用者の意識について、全国調査を実施した。有効回答数は1,207(30.2%)で、セルフケアも含めた過去1年以内の利用経験者は5.1%、過去全体では20.1%であった。経験者の利用目的は、腰痛(54.3%)、肩こり(37.0%)、膝痛(14.0%)の順で、これらの治療に満足した者の割合は、腰痛64.4%、肩こり70.0%、膝痛67.7%であった。治療経験者にCOVID-19の影響について尋ねた結果、「全く気にならない」が19.3%、「少し気になるが受療を受けたい」が43.9%、「状況を見て判断したい」が21.9%、「当面は治療を受けない」が14.0%であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、我が国で定着している伝統医療の一つである鍼灸治療の満足度が高いことを改めて示すものであり、業界が国民に提供するサービスの質向上に資するための基本的な情報として大きな意義を有する。特に我が国における愁訴の上位を占める腰痛や肩こりなどに対する鍼灸治療の満足度が高いことは、鍼灸治療の潜在的な有用性を示すものであり、補完代替医療としての価値を高めるものである。これらの資料は海外の研究者にとっても貴重な情報源となるとともに、日本における伝統医療の実態を広く国内外に発信するための資料となる。また、COVID-19の影響下における利用者の意識や動向の一部を示す資料としての意義も大きい。
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