研究課題/領域番号 |
19K02082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
佐藤 繁美 福岡県立大学, 人間社会学部, 助手 (80254647)
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研究分担者 |
菊池 義昭 淑徳大学, その他部局等, その他 (50258927)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自立的地域社会構想 / 社会事業 / 大原孫三郎 / 石井十次 / 松本圭一 / 石井記念友愛社 |
研究開始時の研究の概要 |
研究の第1部「構想の原型」では、大原・石井の諸事業と相互の思想的影響関係を通してその理念と事業実施における組織化の特徴を明確化することが主な内容となる。 第2部「構想の現実化と理念の拡散」では、大原・石井の事業がどのように継承されたか、継承の過程で自立的・協同的地域社会構想がどのように変化し拡散したかを明らかにする。ここで対象とするのは松本圭一とブラジルに移住した家族、茶臼原農村の殖民家族等である。 研究の第3部「理念・事業の再構成と現代的意義」では、石井記念友愛社の現在の事業を中心的な研究対象とする。最後に「総括」では、日本における社会的事業とコミュニティ構想の意義と課題を明らかにする。
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研究実績の概要 |
1.大原孫三郎の岡山孤児院基本金管理者への就任前後の同院での活動と音楽幻燈隊の巡回活動や賛助員募集などによる寄付金の実態について解明した。主として1901年12月から1902年10月までの『岡山孤児院日誌』『岡山孤児院新報』を基に分析、実態を解明した。また、石井十次院長から大原孫三郎がどのような影響を受け、石井院長の実践における大原孫三郎が果たした役割について分析した。 2.石井十次と大原孫三郎の理念とその継承について、岡山孤児院閉鎖後に戦後再開された石井記念友愛社の初代理事長時代の運営理念とその活動の実態を「社会福祉法人石井記念友愛社年報」を基に分析、昭和50年代における友愛社の事業展開について明らかにした。 3.石井記念友愛社の初代理事長の蔵書を整理し、関係者のインタビューによって語られた理事長の理念について、蔵書を通して確認した。 4.大原孫三郎が設立した倉敷中央病院で調査した内容を確認、分析した。 5.松本圭一遺稿の翻刻を実施した、
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ感染症の影響により、本調査及び補足調査の実施が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
1.1903年の岡山孤児院の音楽幻燈活動写真隊の活動内容と同年の大原孫三郎の岡山孤児院での活動内容について解明する。 2.石井記念友愛社の初代理事長時代の運営理念とその事業活動の実態を戦後から全期間を通じて、地域社会との関わりおいて分析し、石井十次・大原孫三郎の継承組織における「自立的地域社会構想」についてまとめる。 3.松本圭一遺稿の翻刻と内容を分析し、大原孫三郎の岡山孤児院理事長時代の運営理念について解明する。
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