研究課題/領域番号 |
19K02088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
久保 真人 同志社大学, 政策学部, 教授 (70205128)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | バーンアウト / 医師 / COVID-19 / ジェンダー / 日本版バーンアウト尺度 / ストレス / 働き方改革 / 医療体制 / 重点医療機関 / モチベーション / 女性医師 / 医療 / 燃え尽き症候群 / サービス経済化 / ヒューマンサービス / サービス産業化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、医師の労働環境、働き方改革、サービスの質の確保の課題を、ジェンダーの視点も含めた観点から分析し、その改善点を示すことである。期間は3年で1年を単位として3つの段階で進捗管理を行う。初年度は文献レビューと医師を対象としたインタビュー調査をおこなう。2年目は、医師のインタビュー調査を継続するとともに質的なデータ分析をおこなう。最終年度は、インタビュー調査の結果を踏まえて医師を対象としたアンケート調査を設計し、実施する。医師を対象とした一連の調査の結果をまとめるとともに、以前の研究で収集した弁護士の調査結果とも比較検討をおこなう。
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研究成果の概要 |
2019年に医師を対象に実施した調査(回答者1261名)では、医師のバーンアウトのリスクは労働負荷に起因するのではなく、仕事を有意義と感じられないことに起因することがわかった。 研究期間後半にCOVID-19によるパンデミックが発生し、パンデミック下の医師の労働環境に研究の焦点を変更した。COVID-19重点医療機関に勤務する161人の医師を対象に実施した調査では、これらの機関に勤務する医師のバーンアウトのリスクは、2019年の調査対象者を上回り、とりわけ個人的達成感の低下が著しいことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サービス産業化の流れは、医師の働き方を一変させた。以前は看護職や介護職など患者や利用者との密な接触が求められる職種の典型的なストレスであったバーンアウトの事例が、医師など高度専門職の間で頻発している。さらに近年、女性医師の急増が、長く男性であることを暗黙の前提として運営されてきた医療現場の問題点を浮き彫りにしている。 医師の労働環境、働き方の歪みは、そのサービスの質に直結する問題であり、対応が遅れれば国民生活の質に重大な影響を与えかねない。本研究の目的は医師の働き方の現状を把握し、今後の医療政策に資するデータを提供することである。
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