夫婦、親子等の関係性にある者の暴力加害からの離脱過程について臨床社会学的研究を行う。刑罰政策でもなく心理治療でもない新しい加害者対策としての暴力臨床・司法臨床について研究する。申請者は関西のある県全域で自治体と連携した脱暴力の場を社会実装的研究として運営している。子ども虐待とDV加害男性が脱暴力のためのグループワークに参加している父親を対象として、児童相談所が行うファミリーソーシャルワークと子どものケアと並行し、これまでの児童福祉の枠には位置づけにくい父親・男性を対象とした脱暴対策に必要な理論、技法、政策、制度について考察する。
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