研究課題/領域番号 |
19K02106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宜野座 綾乃 琉球大学, 島嶼地域科学研究所, 准教授 (20786545)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ジェンダー / 沖縄 / ディアスポラ / エイジェンシー / 沖縄ディアスポラ / 琉球舞踊 / ライフヒストリー / gender / women / Okinawa diaspora / performativity / indigeneity / Okinawan dance / 沖縄系アメリカ移民 / 女性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、第二次世界大戦中あるいは米軍統治下の沖縄からアメリカに移民し、現在アメリカで琉球舞踊指導者として活動する四人の女性たちのライフヒストリーをたどり、異国で伝統芸能を継承する彼女たちの活動が、アメリカ社会における沖縄系移民のコミュニ ティ形成にどのような役割を果たしてきたかについて明らかにすることを目的とする。アメリカ社会におけるこのコミュニティの位置や様相、そして沖縄系コミュニティがアメリカ社会の変容に与える影響を明らかにしようとする分野横断型の着想であることから、沖縄「移民研究」の事例にとどまらず、「アメリカ研究」や「女性学」にも意義をもつ研究である。
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研究実績の概要 |
継続して、アメリカカリフォルニアでの文献収集とそのレビューおよび一次資料のレビューを行い、成果のまとめを行なった。アメリカにおけるアジアディアスポラにおけるエイジェンシーの最新の研究成果を得られたことで、文献資料の分析の改善やより深化してニュアンスのある議論の構築に寄与することができたと考える。また、国内外での関係者への聞き取り調査や活動への着目からは、琉球舞踊を含むパフォーマンスを介して、若手と1世以降の世代による関係性の構築が、積極的な方法として用いられていることも明らかになってきた。また、ジェンダー、年齢、国籍、またカリフォルニアという土地での地理的条件が、ホームランドの沖縄を海を跨ぐルーツの記憶の継承と構築に重層的な形象を担っていることも明らかになりつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで、コロナ禍のための渡航規制や、参与観察の関係者がご高齢の方も多いという状況を加味し、研究の進度を調整してきたこともこれまでの遅れの要因であったが、2023年度は遅れを取り戻して成果のまとめの段階まで辿り着くことができた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である2024年度は、これまでの調査の研究成果を海外の研究者や当事者と交流し最終的な加筆修正を行い、学会での発表と、成果の出版に注力したい。
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