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ポスト震災期コミュニティにおけるNPOネットワークの構造変動と地域間比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 19K02136
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

宮垣 元  慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (40340905)

研究分担者 鈴木 純  神戸大学, 経済学研究科, 教授 (40283858)
山本 圭三  摂南大学, 経営学部, 准教授 (20612360)
猿渡 壮  島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 講師 (10829576)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード民間非営利組織 / コミュニティ / 組織間ネットワーク / 地域コミュニティ / NPO / ネットワーク / 阪神・淡路大震災
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、地域コミュニティにおけるNPOの内外のネットワーク構造の変容が、NPOの有する複合的な機能間(事業性-運動性、同一事業の継続性-新規性、組織性-包摂性、課題解決-問題発見などの諸機能)の連関にどのような影響を与えたのか、あるいは影響を受けたのかについて実証的に明らかにするとともに、その解釈を社会学・経済学の理論的架橋から行う点にある。実証にあたっては、阪神・淡路大震災以降のポスト震災期における地域コミュニティを対象に、その間の変容過程に加えて、地域性や政策の異なる都市部と地方部との比較などを質的・量的双方の調査から行う。

研究実績の概要

民間非営利組織(NPO・NGO)は、阪神・淡路大震災(1995年)から東日本大震災(2011年)に至る四半世紀においてもっとも変容した中間集団であったといえる。本研究では、このNPOの組織・ネットワーク特性および変容過程を跡づけるとともに、その(政策や地域特性が異なる)地域間の比較を行うことを企図している。
本年度(2021年度)は、Covid19の影響により順延となっていた調査を進捗させた。本調査は、鳥取県、島根県で認証されている全NPO法人を対象とし、2021年11月から12月にかけて質問紙調査により実施した(有効回答223ケース、有効回収率38.3%)。実施にあたっては、過去に実施した兵庫県、神奈川県での調査スキームを用いて、地域の中間支援組織との協働で行い、また調査項目も比較可能な設計とした。
2021年度は、調査票の設計、調査実施体制の構築、実査・回収、データ入力などを行った(022年度には、このデータを用いた分析を行う予定である)。あわせて、2019年度までに科研費調査として行った兵庫および神奈川のNPO法人(各所轄庁認証の全数を対象)のデータ分析、二次分析を継続し、その成果を論文として発表した。
理論枠組みについては、経済学的視点から協同組合や非営利な団体の経済的・社会倫理的特性について、マーシャルやトインビー等の著作にさかのぼって、理論的・学説史的な研究を進展させた。また、社会学的視点からは、ヒューマンサービスにおけるコミュニティの役割にNPOの組織的特性を位置付け、これらの関係について包括的な検討を行った。これらの成果は、論文及び書籍においてその一部分を提示している。
なお、研究組織全体の研究活動は、遠隔地かつCovid19の影響もあり分散的に行わざるを得なくなったが、オンラインでの研究会や作業を進めたこともあり、順調に進めることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実証研究については、コロナ禍により昨年度から順延していた調査を実施することができた。理論研究については理論枠組みの構築を進め、その一部を書籍等のかたちで発表するに至っている。以上のことから、概ね予定通りの進捗といえる。

今後の研究の推進方策

2022年度は主として実証研究をさらに進める予定である。2021年度に実施した鳥取県・島根調査について、早々にデータのロジカルエラーチェックの後にデータセットを完成させ、その分析を進める。また、過去の調査(兵庫県。神奈川県)のさらなる二次分析、及び比較分析を行うことで、これらの大規模調査から得られる知見を整理していく。これらの成果は、報告や論文のかたちで順次発表する予定である。また、状況に応じつつ、オンラインもしくは対面での研究会開催、作業を継続する。

報告書

(3件)
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

研究成果

(23件)

すべて 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] コミュニティと総合政策 : その変遷と今日的課題2021

    • 著者名/発表者名
      宮垣 元
    • 雑誌名

      Keio SFC journal

      巻: 21(1) ページ: 66-90

    • NAID

      120007175333

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 戦後福祉のナラティブ:政策史と生活史のまじわるところ2021

    • 著者名/発表者名
      深田耕一郎・宮垣 元
    • 雑誌名

      福祉社会学研究

      巻: 18 ページ: 7-12

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] NPO組織における中核メンバーのジェンダー構成と組織風土との関連:組織調査データを用いた実証分析の試み2021

    • 著者名/発表者名
      山本圭三
    • 雑誌名

      経済社会学会年報

      巻: 43 ページ: 72-88

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] NPOの活動分野と組織特性2021

    • 著者名/発表者名
      猿渡壮
    • 雑誌名

      社会文化論集

      巻: 18 ページ: 151-160

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 財政基盤情報に基づくNPO組織の類型化の試み:計量組織調査データを用いて2021

    • 著者名/発表者名
      山本圭三
    • 雑誌名

      経営情報研究

      巻: 28(1. 2) ページ: 13-32

    • NAID

      120007003513

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 民間非営利組織25年:兵庫県NPO調査からみる事業組織化の実態と影響2020

    • 著者名/発表者名
      宮垣 元
    • 雑誌名

      問題と研究

      巻: 49(1) ページ: 67-98

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] NPOのメンバー構成と組織運営:ボランティア型・就労型・混合型の比較を通じて2020

    • 著者名/発表者名
      猿渡壮
    • 雑誌名

      評論・社会科学

      巻: 134 ページ: 83-106

    • NAID

      120006890355

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 対話的コミュニティとしてのNPO2020

    • 著者名/発表者名
      猿渡壮
    • 雑誌名

      評論・社会科学

      巻: 135 ページ: 15-32

    • NAID

      120006953269

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] NPO組織の体制・活動・風土と多忙度―NPO法人を対象とした計量調査データを用いた実証分析2020

    • 著者名/発表者名
      山本圭三
    • 雑誌名

      経営情報研究

      巻: 27(1, 2) ページ: 1-19

    • NAID

      120006820340

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 民間非営利組織におけるネットワーク構造と協働 -兵庫県NPO法人調査に基づく実証分析-2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木純, 猿渡壮, 宮垣元
    • 雑誌名

      国民経済雑誌

      巻: 219(5) ページ: 21-34

    • NAID

      120006850496

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 市民福祉の制度化を振り返る2019

    • 著者名/発表者名
      宮垣元
    • 雑誌名

      福祉社会学研究

      巻: 16 ページ: 75-79

    • NAID

      130007726320

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 行政との関係性に基づくNPOの組織類型2019

    • 著者名/発表者名
      猿渡壮
    • 雑誌名

      社会分析

      巻: 47 ページ: 81-94

    • NAID

      40022227697

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 経済社会における中小企業の位置と役割(1)経済政策と社会像2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木純
    • 雑誌名

      中小企業と組合

      巻: 74(8) ページ: 18-21

    • NAID

      40021991380

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 経済社会における中小企業の位置と役割(2)市場経済の社会的条件2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木純
    • 雑誌名

      中小企業と組合

      巻: 74(9) ページ: 16-19

    • NAID

      40022016524

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 経済社会における中小企業の位置と役割(3)「第三の道」の経済政策構想2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木純
    • 雑誌名

      中小企業と組合

      巻: 74(10) ページ: 16-19

    • NAID

      40022043695

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] NPO/NGOの授業を考える:書籍・出版の活用方法を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      宮垣 元
    • 学会等名
      日本NPO学会ウェビナー
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ソーシャルセクターの役割:地域コミュニティにおけるボランティア・NPO の観点から2021

    • 著者名/発表者名
      宮垣 元
    • 学会等名
      第63回日本老年社会科学会大会シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] NPO 組織における中心メンバーのジェンダー構成と活動実態との関連:組織調査データに基づく実証分析2020

    • 著者名/発表者名
      山本圭三
    • 学会等名
      経済社会学会第56回全国大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 財政基盤からみた現代NPO組織の典型パタンとその特徴――計量組織調査データを用いた探索的分析2019

    • 著者名/発表者名
      山本圭三
    • 学会等名
      経済社会学会第55回全国大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] ヒューマンサービスとコミュニティ2022

    • 著者名/発表者名
      秋山 美紀、宮垣 元
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      勁草書房
    • ISBN
      9784326603473
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 社会ネットワーク分析2022

    • 著者名/発表者名
      S・ワッサーマン、K・ファウスト、平松 闊、宮垣 元
    • 総ページ数
      472
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623091867
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 入門 ソーシャルセクター2020

    • 著者名/発表者名
      宮垣 元
    • 総ページ数
      298
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623089376
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] その後のボランティア元年2020

    • 著者名/発表者名
      宮垣 元
    • 総ページ数
      198
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      9784771032965
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-12-28  

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