研究課題/領域番号 |
19K02163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 北海道文教大学 |
研究代表者 |
大川 浩子 北海道文教大学, 人間科学部, 教授 (50458155)
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研究分担者 |
宮本 有紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (10292616)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 就労支援 / 管理職 / 組織 / マネジメント / 人材育成 / リスニングアワー / 対話 / ワーク・エンゲイジメント / ストレス / 研修 / マインドフルネス / 関係性 |
研究開始時の研究の概要 |
質の高い障害者就労支援実践を目指し、支援者の育成・支援のため管理職に対する養成プログラムを開発するを目的とする。この目的のために以下を明らかにする。 1)組織における人材育成の現状と課題の把握:就労支援機関の管理職を対象に、アンケート調査とインタビュー調査による人材育成の現状と課題について把握を行う。 2)管理職研修プログラムの開発:現状の課題を解決するために、組織改善及び職員支援スキルを獲得する研修プログラムを開発する。予備プログラムを試行し、参加者からの意見収集し、本プログラムを開発する。 3)研修プログラムの効果:本研修プログラムの参加前後で各種指標を収集・分析し、効果を検討する。
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研究実績の概要 |
2022年度はコロナ禍の状況を踏まえ、対面での予定していた研究を下記の通り変更して実施した。 管理職に対するインタビュー調査は、ZOOMによるオンラインでのインタビューとした。前回の調査で限界であった、地域の偏りや法人規模について調整するため、調査アンケート(前年度実施)発送時に協力可能とした就労支援機関管理職に対し実施した。なお、このインタビュー調査に関しては現在、分析を行っている。 また、管理職に対する研修としては新たにリスニングアワーというZOOMで実施可能な手法を用いた。リスニングアワーとはプレイバックシアター創設者の一人であるジョナサン・フォックスが創案した、ガイドの進行のもと、参加者がお互いのストーリーを語るものである。運営の中で参加者が語ることと聞くことが分けられており、本研究で従来注目してきた対話における重要なエッセンスをZOOMでも提供可能と考えられたためである。このリスニングアワーの手法を用いた管理職に対する試行プログラムを実施した。方法としては、上記のインタビュー調査同様、アンケート発送時に本研究への研究協力者を募り、人数の不足や法人規模・地域の偏りを加味して、既存のネットワークからリクルートした。そして、日程を3つのグループに分け、できるだけ、偏りがないように配慮し、仕事についてストーリーを語るリスニングアワーを実施した。その結果、尺度をもちいた数値的な変化は認められなかったが、他者の視点から自分の業務を振り返ることができた者がいたことが終了時アンケートより確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初、対面での研修を想定しており、また、進行役のトレーナーを海外から招へいする予定であった。しかし、コロナ禍により、対面での研修を見送っていたが、コロナ禍が長期化したため、期間を延長した2022年度よりWebでの研修プログラム開発に変更を行った。 2022年度にWeb(ZOOM)による試行研修プログラムを実施したが、改善点が複数あり、2023年度に本研修プログラムの実施が難しいと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
現在のリスニングアワーを用いた研修に、試行プログラムの終了時アンケートで記載されていた、管理者同士の経験や工夫を話し合う時間を含め、1時間程度の研修を複数回行う形で本研修プログラムを作成し、その効果を検討する。 また、本研究で得られた結果を就労支援機関の管理職が日常業務に取り入れられるように、今後、使えるツールについて紹介するレーフレットやWebでの公開を検討する。
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