研究課題/領域番号 |
19K02186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構菊池病院(臨床研究部) |
研究代表者 |
田中 恭子 独立行政法人国立病院機構菊池病院(臨床研究部), 臨床研究部, 医師 (30740154)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自閉症スペクトラム / 介護 / 高齢者 / 災害 / 自閉症 / 家族 / 高齢化 / 役割 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は①自閉症者の高齢化に伴う家族の介護負担の特徴と、負担に影響を与える要因を明らかにすること、②介護者の世代交代や他者への委託に関連した問題を明らかにすることである。自閉症者は加齢に伴い健康上の問題を持ちやすく、介護者の負担にも影響を与えている。また家族自身も高齢化し家族機能や役割の変化があり、様々な負担や支援ニーズがあると考えられるが、その実態は不明である。本研究では高齢化しつつある自閉症者の家族の問題に焦点を当て、家族の抱える介護負担の内容や影響を与える要因について多面的に調査する。また介護する家族の心理的変化にも配慮しながら、今後備えるべき支援体制について検討を行う。
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研究成果の概要 |
成人の自閉スペクトラム症を介護する保護者へ調査を行い、加齢に伴う介護の問題、過去と現在の比較、介護者の役割交代について調査した。介護を長期に続ける保護者は高齢化が進み(平均年齢71.3歳)、身体・精神的健康に不安を抱えており、9.6%では姉妹が介護者となっていた。過去との比較では介護負担感は有意に減少していた。予期せぬ出来事(災害等)により、直接的な介護負担は減るが、精神的負担が増えたとの報告があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人の自閉スペクトラム症を介護する高齢になりつつある家族に焦点を当てた研究は少なく、貴重な資料になり得る。保護者自身も加齢に伴う問題を抱え、介護者としての負担や不安は一層高まっていることを問題提起した。災害による介護への影響についても、実際の保護者からの聞き取りによる示すことができた。今後高齢になる保護者・当事者の問題は深刻味を増す一方であり、社会的意義は大きいと考える。
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