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社会福祉学における「社会復帰」概念に関する研究―「触法精神障害者」対策を通して―

研究課題

研究課題/領域番号 19K02189
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

樋澤 吉彦  名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (10329352)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
キーワードソーシャルワーク / 精神保健福祉士 / 専門職性 / MHSW / 社会復帰 / 専門職の職域拡大 / 精神保健医療福祉 / 精神保健福祉法 / 触法精神障害者 / 医療観察法
研究開始時の研究の概要

本研究は、一般的に「善」の価値を所与として与えられている「社会復帰」の本来的な目的とその意味について、「社会復帰」が困難とされている「触法精神障害者」に対する二つの法制度(医療観察法及び2017年精神保健福祉法改正案)に関する各種資料・論考の精査分析を通して明らかにすることを目的としている。

研究成果の概要

研究計画の「到達目標」の5点のうちの最初の4点にくわえて、最終年度課題であった⑤社会復帰概念の析出について上記作業の精査を通して導出を試みた。実際は①から④の課題整理の過程で、本課題の前提作業として必要と考えた精神保健福祉士法成立経緯とその職域拡大の様相についての国会議事録、及び関連検討会の議事録の収集・精査を通しての析出という方法にじゃっかんの進行修正を行ったこともあり、最終年度は、精神保健福祉士が“Mental Health Social worker”(MHSW)と略称を変更してまで職域拡大志向を持つに至った経緯について、「社会復帰」概念の捉え方を軸として整理検討を行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題は、「協会」は概念定義が不明確なままの「社会復帰」を如何なる理路で自らの職域拡大に「活用」しているのかについて、2018年よりにわかに現実味を帯びてきている「子ども家庭福祉ソーシャルワーカー」国家資格構想ともあいまって、今後数年のうちには「統一」の可否について一定の道筋を示さざるを得ない状況にあるソーシャルワーク専門職資格のゆくえに関する議論の「穴」を埋める意味合いを持つものであると考えている。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 日本精神保健福祉士協会による "Psychiatric Social Worker" から “Mental Health Social worker” への名称変更提案の「根拠」の妥当性 : 「精神保健福祉士法」制定時の議論の整理を通して2020

    • 著者名/発表者名
      樋澤吉彦
    • 雑誌名

      人間文化研究

      巻: 34 ページ: 45-57

    • NAID

      120006951795

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 2017年改正法案に対する日本精神保健福祉士協会の関与の所為とその妥当性について2019

    • 著者名/発表者名
      樋澤吉彦
    • 雑誌名

      精神医療

      巻: 95 ページ: 53-61

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 相模原市障害者等殺傷事件を契機とした精神保健医療福祉制度の動向(第三報(最終報))―29年精神保健福祉法改正法案に対する日本精神保健福祉士協会の見解・要望の妥当性について―2019

    • 著者名/発表者名
      樋澤吉彦
    • 雑誌名

      人間文化研究

      巻: 32 ページ: 25-40

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 医療観察法における「社会復帰」の意味について―「『本法における医療』継続の担保措置としての『本法における医療』」の継続的提供状態としての「社会復帰」―2019

    • 著者名/発表者名
      樋澤吉彦
    • 雑誌名

      精神医療

      巻: 96 ページ: 60-68

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 精神保健福祉士法制定時の国会議事録にみる「分業」化の根拠―「PSW」から『MHSW』への略称変更の妥当性 補論―2021

    • 著者名/発表者名
      樋澤吉彦
    • 学会等名
      日本社会福祉学会第69回秋季大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 日本精神保健福祉士協会による“Psychiatric Social Worker”から“Mental Health Social worker”への略称変更の妥当性について2020

    • 著者名/発表者名
      樋澤吉彦
    • 学会等名
      日本社会福祉学会第68回秋季大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 2017年精神保健福祉法改正法案に対する日本精神保健福祉士協会の見解・要望の妥当性の検討2019

    • 著者名/発表者名
      樋澤吉彦
    • 学会等名
      日本社会福祉学会第67回秋季大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 社会福祉の『監視化』を問う ―精神保健医療福祉の視点から―2019

    • 著者名/発表者名
      樋澤吉彦
    • 学会等名
      日本社会福祉学会中部地域ブロック2019年度春の研究例会シンポジウム
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 隔離・収容政策と優生思想の現在(分担:医療観察法における「社会復帰」の意味について --「『本法における医療』継続の担保措置としての『本法における医療』」の継続的提供状態としての「社会復帰」--)2020

    • 著者名/発表者名
      高岡健
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      批評社
    • ISBN
      9784826507202
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 知と実践のブリコラージュ(分担:ソーシャルワークの専門性とは何か?)2020

    • 著者名/発表者名
      立命館大学生存学研究所、渡辺 克典、櫻井 悟史
    • 総ページ数
      100
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      9784771033399
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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