研究課題/領域番号 |
19K02200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
林 尊弘 星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (40649787)
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研究分担者 |
斉藤 雅茂 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (70548768)
辻 大士 筑波大学, 体育系, 助教 (90741976)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社会的つながり / ソーシャルフレイル / 社会参加 / 地域在住高齢者 / 地域介入 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢期における社会的つながりは、well-beingの喪失を防ぐ重要な要因とされている。本研究では、近年重要視されている地域・社会要因へのアプローチによる高齢者の社会的つながりの喪失予防に向けた取り組みを明らかにするため,以下の2点を実施する.①高齢者の社会的つながりが失われる危険度を評価する個人要因と地域・社会要因のリスク指標を開発し、②地域・社会要因に対するアプローチを試みる地域介入研究を実施し同指標で効果を評価する。これにより、地域高齢者における社会的つながりの喪失予防に寄与する、PDCAサイクルを効果的に回すための根拠を得る。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,社会的につながりの喪失予防に向けた取組を明らかにするため,①高齢者の社会的つながりが失われる危険度を評価する個人要因と地域・社会要因のリスク指標を開発し,②地域・社会要因に対するアプローチを試みる地域介入研究を実施し,同紙票で効果を評価することである. 2023年度は,昨年度抽出した個人レベルの社会的つながりのリスク指標をスコア化し,予測妥当性の検証を行った.現在,論文化を進めており,来年度中の採択を目指す. また,地域介入のひとつの手段として考えられる,通いの場(サロン)に関しては,3市の協力を得て通いの場に参加する高齢者を対象とした調査のデータ分析が可能となったため,フレイル状態の高齢者でも参加可能な通いの場プログラムや高齢者のウィルビーイングを高める通いの場プログラムについて検討した.結果,フレイル状態でも,創作活動や講話,世代間交流,音楽・演劇鑑賞,習字・俳句・川柳などの文化的プログラムが参加しやすいプログラムであった.また,高齢者のウィルビーイングを高めるプログラムとしては,体操や創作活動,講話,世代間交流,音楽・演劇鑑賞などが挙げられた.今後は,作成した社会的つながりのリスク指標と通いの場プログラムとの関連についても検討していく. 地域介入研究については,新型コロナウイルス感染拡大により,様々な行政事業が縮小・中断となっているため,実施が困難な状態である.日本老年学的評価研究の既存データを用いた分析も検討していく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
社会的つながりのリスク指標について,研究代表者が療養していた関係で,論文化までなされていない.また,地域介入については,新型コロナウイルスの影響から,行政の事業が中断となっているため,介入ができていない状態である.
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今後の研究の推進方策 |
社会的つながりのリスク指標に関する論文について,来年度中の採択を目指す. また,既存のデータを用いて,社会的つながりの低下に関連する要因や,要介護認定以外のアウトカムとの関連について検討していく.
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