研究課題/領域番号 |
19K02215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
村社 卓 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (80316124)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 高齢者 / 孤立予防 / ボランティア活動 / たのしさ / ボランティア / 高齢者の孤立予防 / 楽しさの共有 / 定性的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
研究項目は次の3点である。①日本において、大都市で高齢者の孤立予防に関わるボランティア活動(コミュニティカフェ等)を対象に、定性的・定量的データを収集・分析し、活動を通しての「楽しさ」について、関係者による「共感」「支持」の観点から明らかにする。②韓国においても同様の調査を実施する。③上記のデータ分析を通して得られた知見について、欧米の先進的な知識との比較検討を行い、超高齢社会に最適な東アジア型ボランティアモデルの基礎資料とする。
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研究成果の概要 |
高齢者によるボランティア活動の継続のために,住民ボランティアどうし,住民ボランティアと利用者がたのしさを共有することは重要な要因である。しかし,たのしさを共有することに集中しすぎると辛くなり活動の継続が困難になる場合が多い。たのしさの共有も集中から分散へと移行することでその継続が可能となる。本研究では,①たのしさの共有にみられる「集中と分散」について明らかにしている。②「集中と分散」に対するスタッフの支援について明らかにしている。集中しつつ分散することは活動を継続していくうえで重要である。集中は大切である。しかし,集中の持続は困難であるため,集中と同様に活動を分散することも大切な業務となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
たのしいと人は参加する。また,必要に応じてサービス利用につないでもらえるシステムは魅力的である。たのしいこととつなぐことは,高齢者の孤立予防を実現する推進力である。そして、高齢者のボランティア活動においてはたのしさの共有が重要になる。たのしさの共有は共感と支持から構成されている。また,たのしさの共有の継続は困難であるため,共有の継続には集中と分散が必要になる。本研究では,このことを長年に渡る大都市のコミュニティカフェの実践分析を通して実証的に明らかにしている。この成果は,新型コロナウイルス感染症拡大状況のなかで,さらに求められている高齢者の孤立予防対策にも,多くの示唆を与えるものである。
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