研究課題/領域番号 |
19K02220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
小川 浩 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (20365050)
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研究分担者 |
若林 功 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (20714934)
福島 哲夫 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (60316916)
山蔦 圭輔 大妻女子大学, 人間関係学部, 准教授 (80440361)
本田 周二 大妻女子大学, 人間関係学部, 准教授 (00599706)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 職場適応援助者 / 職場適応援助者養成研修 / ジョブコーチ / 上級ジョブコーチ / 訪問型職場適応援助者 / 企業在籍型職場適応援助者 / 就労支援 / 障害者雇用 / 援助付き雇用 / Supported Employment / 障害者就労支援 / 専門性 / 人材養成 / 職能評価基準 |
研究開始時の研究の概要 |
障害者就労支援の専門職員である「ジョブコーチ」は、その効果と必要性が認められているにもかかわらず、職務内容及び必要な知識・スキルは明確になっていない。そこで本研究では、先ず、インタビュー調査を通してジョブコーチに必要な知識・スキルを質的に把握する。次に、インタビューで得られた知見をもとにジョブコーチの職能要素に関わる質問紙調査を作成し、ジョブコーチ約400人を対象に量的調査を行う。それにより、ジョブコーチに必要な知識及びスキルの要素と構造を明らかにすると共に、支援対象者の障害種、ジョブコーチの種別等による違いを明確化する。また、ジョブコーチ養成カリキュラムで修正すべきポイントを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、既に実施済みの2015年度から2019年度の職場適応援助者養成研修修了者に、新たに2020年度から2022年度の修了者を加え、業務の実態、求められる知識・スキル等についてアンケート調査を実施した。その結果、支援対象となる障害種別、所属機関によって実施業務内容、必要な知識・スキルは異なっていたが、職場や障害種別を超えて障害特性に応じた支援方法・コミュニケーション向上支援、職場内調整等は共通して重要と認識されていた。他方、職場適応援助、職場内調整等については、重要と思うが実施できていない事項としてもあげられており、研修で習得した内容を実践するには一定の限界がある状況が示唆された。 また、更に質的検討を行うため、2015年度から2019年度の職場適応援助者養成研修修了者を対象に、ジョブコーチの業務に必要な知識・スキル等の質的内容の把握、及び今後制度化が検討されている上級ジョブコーチの要否、求められる知識・スキル等を明らかにすることを目的にインタビュー調査を実施した。その結果、現在の業務に必要な知識・スキル、現在の業務に関する困りごと・悩みなどについて、共通する項目がありながらも、それぞれの分類には各専門性に基づく相違点も見られた。また、これらの業務を遂行するにあたっては、スーパービジョンの実施体制が必要であることが明らかとなった。上級ジョブコーチ制度については必要とする声が多く聞かれており、今回の調査協力者の多くが受講を希望していた。一方、制度構築にあたっては、現行のジョブコーチ制度との差異を明らかにしていく必要があることが示唆された。また、上級ジョブコーチに求められる役割のひとつとしてスーパービジョンに関わる知識・スキルが必要であることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス蔓延防止のために遅れていたインタビュー調査も令和4年度に終了し、予定していた調査は全て完了した。今後、更に分析を進め、令和5年度前期にはすべての研究を完了する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
予定していた調査はアンケート調査、インタビュー調査共にすべて完了したため、令和5年度前期に分析と考察を行い、残っている予算により全体の報告書を印刷製本し、すべての事業を終了できる見通しである。
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