研究課題/領域番号 |
19K02242
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
赤塚 俊治 東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (40285656)
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研究分担者 |
後藤 美恵子 東北福祉大学, 総合福祉学部, 准教授 (50347902)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | カンボジア / 高齢者 / 社会福祉専門職 / 介護職 / 人材養成・育成システム化 / 人材開発 / 人材養成・育成 / 社会福祉制度 / システム化 / 社会福祉 / 高齢者福祉 / 人材養成・養成 / 社会福祉システム / 介護職研修 / 社会福祉専門教育 |
研究開始時の研究の概要 |
①社会福祉専門職の確立へ向け、高齢者福祉の概念や社会福祉制度について構築する。 ②調査や実践研修会の結果を社会福祉省(MoSVY)と共有して定期的に検討会を行う。そのプロセスから具体的な介護職の人材養成・育成の推進システム化を模索し社会福祉専門職を開発に繋げる。また、「カンボジア型介護支援マニュアル」を作成して検証する。 ③高齢者ケアセンターで働くスタッフ(予定者も含む)や僧侶が介護の基礎知識や基礎技術に関す る専門教育を受け実践したことで高齢者の生活にどのような効果をもたらしたかを検証する。また、介護職の人材養成・育成の推進システム化の確立と基礎研修教材を作成する。
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研究成果の概要 |
カンボジア王国社会福祉省と国内初となる国立高齢者ケアセンターを設立させた。さらには介護職の人材養成・育成の推進システム化を推進する計画を具体化するために仏教寺院で「高齢者福祉セミナーINプノンペン」の開催と調査を実施し分析を行った。仏教寺院は伝統的に高齢者への生活支援として社会的・人道的支援活動を行っている。社会資源が不足している現状では社会福祉の補完的役割として不可欠である。また高齢者への介護アンケート調査を実施し、ほとんどの者は介護支援が必要であると示唆された。介護職の人材養成・育成には、カンボジア政府は人材養成・育成の推進システム化を図る専門機関を設立することが急務である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国ではカンボジアの社会福祉研究者は僅かであり、そのためか文献や論文が少ない。。その点では、「社会福祉学」を専門分野としながら、カンボジアでの研究活動の研究成果を学会や論文で発表してきたことは、カンボジアの社会福祉分野は学術研究として価値ある研究活動であった。今後の社会福祉専門職の確立へ向けた方向性や高齢者も含めた社会福祉制度について具体的な示唆を提示することが出来たことは、学術的にも社会的にも大きな意義があった。とくにポル・ポトによって知識層の大量虐殺は、現在も影響を与えているが、本研究での研究成果は、カンボジア政府が人材育成・養成するための計画に大きな意義をもたらしたと確信している。
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