研究課題/領域番号 |
19K02255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
加藤 大輔 中部学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (00647604)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 当事者参画 / 精神障害者施設 / 評価システム / クラブハウスモデル / 国際認証 / 認証 / 当事者参画型 / Accreditation |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の障害者が利用する施設は、様々な観点から判断や評価をされ始めており、近年は精神障害者が利用する施設においても客観的な視点からの外部評価(第三者評価)に関する取り組みが行われつつある。しかし、施設を利用する主体者である『当事者』の視点はあまり意識されておらず、当事者が参画した評価システムに関する研究も十分に行われていない。 そこで、本研究は、精神障害者リハビリテーションモデルの1つであるクラブハウスモデルが実施している当事者参画型の独自の評価システムである「認証(Accreditation)」という取り組みに着目しながら、わが国の精神障害者施設の現状に応じた当事者参画型の評価のあり方を提示する。
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研究成果の概要 |
精神障害者施設の施設評価に関して当事者の参画状況を把握するために、地域活動支援センター職員や精神障害者施設の施設長へのアンケート調査、クラブハウスを利用する当事者へのフォーカスグループインタビューや国際認証に関与した当事者へのインタビューを実施した。 その結果、当事者と施設評価を行うことで「新たな気づき」「支援の質の向上」「意見の尊重」「環境への影響」「職員の変化」につながり、施設にとってプラスの変化をもたらすと考えていることが分かった。一方、「当事者の本心が出づらい」「職員への攻撃」「個別対応の必要性」「状態・症状への影響」「当事者と施設との関係性の変化」を危惧していることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
・意義は、当事者が参画する施設評価の意味や課題を当事者と職員から率直な意見を集約できたことである。 ・精神障害者施設の施設長へのアンケート調査から、当事者と施設評価を行うことで「新たな気づき」「支援の質の向上」「職員の変化」につながり、職員や施設にプラスの変化をもたらすと考えていることが分かった。難しさは「当事者の本心が出づらい」「職員への攻撃」「個別対応の必要性」が明らかになったことである。 ・クラブハウスを利用する当事者は「評価=数字化」と捉えている側面もあり、評価そのものに抵抗感を抱いていることがフォーカスグループインタビューから浮き彫りになったことである。
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