研究課題/領域番号 |
19K02262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森地 徹 筑波大学, 人間系, 助教 (50439022)
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研究分担者 |
望月 隆之 田園調布学園大学, 子ども未来学部, 講師 (00791708)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 親亡き後 / 支援 / 参加型調査 / 知的障害者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では親亡き後に際して、知的障害者が何を必要としているのか、あるいは、実際に親亡き後に直面した知的障害者にとって何が必要であったのかということについて研究を通して明らかにする。この知的障害者の親亡き後の問題については、それまで母親の視点からしか検証がなされてこなかったが、親亡き後の問題の当事者は知的障害者自身であり、知的障害者本人の視点から親亡き後に際して必要とされる支援等について検証することが求められる。そこで、本研究では知的障害者の親亡き後において必要となる支援要素について、調査員も調査対象者も親亡き後対策が必要とされる知的障害者からなる参加型アクションリサーチを通して明らかにする。
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研究実績の概要 |
前年度に引き続き、研究協力者として知的障害当事者1名の協力を得て、知的障害当事者の親亡き後において必要となる支援要素の解明を当事者参加型によるインタビュー調査の実施により図ることとした。その結果、京都、埼玉、山形、神奈川において調査を実施(山形についてはオンラインでの実施、それ以外は対面での実施)することができ、親亡き後の問題にこれから直面する、あるいはすでに直面している知的障害者当事者20名(両親ともに存命14名、片親が存命4名、両親とも死去2名)から親亡き後において必要となる支援要素に関するインタビューデータを得ることができた。なお、調査の実施に際しては前年度同様理的配慮に関する説明を説明書を用いて行い、調査協力への同意が得られるようであれば同意書を取り交わした上で調査を実施した。また、調査への協力は随時撤回できる旨について説明した上で同意撤回書を渡して調査を実施した。なお、所要時間は1人につき60分程とした。その他、調査内容及び倫理的配慮の説明に際して用いる説明書及び調査協力に関して取り交わす同意書並びに調査の同意撤回に際して必要となる同意撤回書については調査対象者である知的障害当事者の障害特性を考慮して平易な表現を用い、あわせて漢字にはふりがなを振ることとした。令和4年度は対面を中心に一昨年度の倍以上の知的障害当事者に対してインタビュー調査を調査を実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究全体で40名の知的障害当事者に対して知的障害当事者の親亡き後において必要となる支援要素の解明についてのインタビュー調査を行う予定でいたが、令和4年度までに68名の知的障害当事者に対してインタビュー調査を行うことができた。このことから現在までの進捗状況としては当初の計画以上に進展していると言えると判断することができる。
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今後の研究の推進方策 |
知的障害当事者の親亡き後において必要となる支援要素の解明についてのインタビュー調査を引き続き実施するとともに、知的障害当事者とその親の全国組織である全日本手をつなぐ育成会の全国大会(愛媛で開催予定)において本研究結果の一部を発表し、本研究結果の普及啓発を図る予定である。
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