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自治体災害福祉政策のガバナンスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02268
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関立正大学 (2020-2023)
埼玉県立大学 (2019)

研究代表者

新井 利民  立正大学, 社会福祉学部, 教授 (00336497)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード災害福祉政策 / 避難行動要支援者 / 個別避難計画 / ガバナンス / 障害者 / 災害福祉 / 福祉避難所 / 防災訓練 / 自治体福祉政策 / 防災政策 / 災害福祉支援活動
研究開始時の研究の概要

本研究は、自治体災害福祉政策を進展させる要因は何か、どのように自治体災害福祉政策を進めればよいのか、という2つの問いを明らかにする。従属変数として基礎自治体における避難行動要支援者名簿の活用状況、福祉避難所指定やマニュアルによるルール策定の状況、自治体防災訓練における福祉関係者との協働の状況などを定め、予備事例調査、全国規模のサーベイによる自治体災害福祉政策実態調査、取組先行自治体及び取組未進展自治体の比較事例調査を行う。自治体災害福祉政策の進展・遅滞の要因と展開プロセスを明らかにし、理論的・実践的な貢献を果たす。

研究成果の概要

避難行動要支援者名簿の活用と個別避難計画策定の状況については、障害のある方本人や家族、地域関係者へのアプローチが不十分であること、行政内外の連携、福祉専門職の参画が不十分であること、計画を活用した訓練の実施も低調であることなどが明らかになった。またこれらの取り組みの進展は、自治体規模や財政力、災害経験や災害危機認識の要因などだけではなく、障害者運動の歴史や当事者組織・民間事業所等の現在の自治体政策へのコミット、行政による民間事業所との協働の様態、行政機関による地域住民への巻き込みの度合いなどによって差異があることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

次のような政策的実践的含意を導くことができた。障害者本人や家族・団体としては、地域住民として災害や防災に関心を寄せ活動に着手し、その積み重ねが求められる。障害福祉事業関係者は、障害福祉事業のBCPとともに、特に相談支援事業者は個別避難にも関与することが必須である。地域関係者においては民生委員の担い手不足や高齢化問題はあるものの大きな役割を果たしており、民生委員以外の地域福祉の担い手の模索も求められる。そして自治体の役割としては、行政計画において避難支援政策の明記計画目標の具体化、関係者の組織化、進捗の評価を行うこと、広域行政としての都道府県が各市町村をバックアップすることも重要である。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021 2019

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 2件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 障害のある人々に対する避難支援政策の展開と課題2022

    • 著者名/発表者名
      新井利民
    • 雑誌名

      障害者問題研究

      巻: 50 ページ: 178-185

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 社会福祉士養成カリキュラムにおける連携・協働に関わる教育内容:その到達点と今後の課題2022

    • 著者名/発表者名
      新井 利民
    • 雑誌名

      日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携

      巻: 15 号: 2 ページ: 107-110

    • DOI

      10.32217/jaipe.15.2_107

    • ISSN
      1883-6380, 2434-4842
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 障害者人権保障政策の自治体における展開2022

    • 著者名/発表者名
      新井利民
    • 雑誌名

      人間の福祉:立正大学社会福祉学部紀要

      巻: 36 ページ: 69-89

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 災害ボランティア活動支援の「管理」と 「即興」のバランス ―令和元年東日本台風被害における災害ボランティアセンターの 活動分析から―2021

    • 著者名/発表者名
      新井利民, 大澤サユリ
    • 雑誌名

      立正大学社会福祉研究所年報

      巻: 23 ページ: 3-25

    • NAID

      120007165494

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 都道府県における災害ボランティア団体のネットワーク化の促進・継続要因および阻害要因に関する研究2019

    • 著者名/発表者名
      新井利民
    • 雑誌名

      まちと暮らし研究

      巻: 29

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 地域福祉と包括的支援体制 第14章地域福祉実践における多職種連携・多機関協働2022

    • 著者名/発表者名
      木下 聖、佐藤 陽 分担執筆 新井利民
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      みらい
    • ISBN
      9784860155438
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 新しいIPWを学ぶ 第7章第5項学習を支援する仕組み2022

    • 著者名/発表者名
      埼玉県立大学 分担執筆 新井利民
    • 総ページ数
      306
    • 出版者
      中央法規出版
    • ISBN
      9784805884645
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 福祉サービスの組織と経営2021

    • 著者名/発表者名
      一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟
    • 総ページ数
      322
    • 出版者
      中央法規出版
    • ISBN
      9784805882443
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] ソーシャルワーク実習指導・ソーシャルワーク実習[社会専門]2021

    • 著者名/発表者名
      一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟
    • 総ページ数
      328
    • 出版者
      中央法規出版
    • ISBN
      9784805882511
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] ソーシャルアクション! あなたが社会を変えよう!2019

    • 著者名/発表者名
      木下 大生、鴻巣 麻里香
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      4623086062
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 保健・医療・福祉のための 専門職連携教育プログラム2019

    • 著者名/発表者名
      柴崎 智美、米岡 裕美、古屋 牧子
    • 総ページ数
      226
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      4623085538
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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