研究課題/領域番号 |
19K02277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
鹿内 佐和子 目白大学, 人間学部, 専任講師 (00738833)
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研究分担者 |
谷口 恵子 東京福祉大学, 心理学部, 講師 (50383138)
姜 壽男 東京福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (60590164)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 精神疾患 / 大学生 / 修学支援 / 合理的配慮 / リカバリー / ニーズ / 大学 / セルフ・アドボケート |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、大学において精神的な不調を感じた学生が、精神科治療を経て回復していくには、どのようなプロセスと支援が必要なのか明らかにし、支援に活かせるツールを開発することを研究目的としている。精神疾患を有する当事者、支援者、研究者が三者協働で「精神疾患を有する学生支援の手引き」と、学生が自身に必要な配慮を主張するセルフ・アドボカシーの一助となる「セルフ・コーディネート・シート」の作成を試みる。これらは、障害が見えづらい精神疾患を有する学生の立場に立った高等教育機関における教育や支援に活用できると考えている。
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研究実績の概要 |
本研究では、精神的な不調を感じた学生が精神科治療を経て回復していくには、どのようなプロセスと支援が必要なのか明らかにし、支援に活かせるツールを開発することを研究目的としている。 2019年度は、障害学生修学支援ネットワークの拠点校であり、支援実績の多い大学三校の障害学生支援の部署を訪問し、精神的課題のある学生支援の現状を伺うインタビュー調査を行った。2020年度は、拠点校の調査結果を踏まえ、2020年3月末に全国752大学の学生相談もしくは障害学生担当部署に対して、精神的課題のある学生支援業務を行う部署・機関、担当者、授業での合理的配慮、精神的課題のある学生支援の課題等についての質問紙調査を郵送にて実施し130通の回答を得た。 2020年8月~2021年5月に14校の大学の学生支援担当者17名にインタビューを行った。インタビューは、協力の許可を得られた学生支援担当者に対して、精神的課題のある学生に行った支援内容、難しいと感じたこと、必要と考える支援や体制などについて聞き取りを行った。 2021年8月~2022年8月に精神疾患を有する学生または卒業生17名にインタビュー調査を行った。インタビューは、協力者の方が学生時代にどのような経験があり、どのようなことが大学生活の継続に後押しや阻害になったのか、どのような支援や環境がよかったのかなどについて話を伺った。。2023年度は、学生支援者インタビューと当事者インタビューの調査結果をまとめて論文投稿し、査読を受け、修正を何度か行っているところである。 2024年度は、精神疾患のある学生支援に必要なことをまとめ、精神疾患の当事者と学生支援者の方々と精神疾患のある学生のサポートブックを作成していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
インタビュー調査結果のまとめと分析がやや遅れ、2023年度に学会誌に論文を投稿したが、査読の修正を何度も行っている。そのため、2023年度に行う予定だった精神疾患のある学生のサポートブックの作成が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
インタビューで協力いただいた当事者、支援者とともに、これまでのインタビュー調査の結果をまとめ、精神疾患のある学生のサポートブック作成を2024年度に完成させる予定である。
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