研究課題/領域番号 |
19K02280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 日本社会事業大学 |
研究代表者 |
永嶋 昌樹 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (80439009)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 高齢者との交流意向 / 親密性 / 農的空間・農的活動 / 地域共生社会 / 世代間交流 / 高齢者と子ども / 里孫活動 / 農的空間 / スウェーデン / 家族機能 / コロナ禍における活動継続 / 感染防止 / FGPマネージャー / FGPコーディネーター / 擬制的祖父母・孫関係 / 祖父母・孫関係 / fictive kinship |
研究開始時の研究の概要 |
少子高齢化の進展とともに高齢者のみの世帯が増え、高齢者の社会的孤立が進んでいる。 これと並行するように、若年層の引きこもりやコミュニケーション能力の低下が社会的な問題となっている。 本研究は、これらを同時に解決する手段として、個別的かつ継続的な世代間交流活動である「里孫」活動に着目し、その有効性を検証する。そして、高齢者と子どもとが擬制的な祖父母・孫関係を結ぶ地域共生社会の構築モデルを提唱する。
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研究成果の概要 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年1月以降は高齢者施設・小学校・保育園等で実施されていた高齢者と子どもとの世代間交流活動が制限されていたことから、当初の計画に沿った研究遂行が困難であった。そのため、それ以前に実施した小学校5・6年生の児童を対象とした高齢者に関する意識調査の結果を分析し、子どもが単に高齢者との交流経験があったり、同居していたりするだけでは高齢者との交流意向があるとは限らないことを明らかにした。 また、高齢者施設に保育園児が訪問するのではなく、老人クラブに所属している地域の高齢者と屋外で交流を行うための屋外の交流スペースを整備した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナウイルス感染症は他者との接触が感染リスクを高めると考えられたことから、屋内での活動は大幅に制限された。また、子どもが高齢者と同居しているだけでは高齢者との交流意向が高まるとは限らないと示唆されたことからも、屋内で場を共にするだけでは双方の親密性は高まらないと推測された。 そこで、密にならずに共同作業をすることでお互いの理解を深めることを意図し、高齢者と子どもを含む多様な人々が園芸や農的活動を通じて交流する場を設定した。このような世代間交流の在り方は、今後の地域共生社会を構築するためのモデルになると考えられる。
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