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里孫活動を機軸とした地域共生社会の構築モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02280
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

永嶋 昌樹  日本社会事業大学, 公私立大学の部局等, 講師 (80439009)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 交付 (2019年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード擬制的祖父母・孫関係 / 世代間交流 / 祖父母・孫関係 / fictive kinship
研究開始時の研究の概要

少子高齢化の進展とともに高齢者のみの世帯が増え、高齢者の社会的孤立が進んでいる。
これと並行するように、若年層の引きこもりやコミュニケーション能力の低下が社会的な問題となっている。
本研究は、これらを同時に解決する手段として、個別的かつ継続的な世代間交流活動である「里孫」活動に着目し、その有効性を検証する。そして、高齢者と子どもとが擬制的な祖父母・孫関係を結ぶ地域共生社会の構築モデルを提唱する。

研究実績の概要

本研究は全国で行われている世代間交流活動のうち、高齢者と子どもとが1対1で個別的に交流する里孫活動・里孫制度等(以下、里孫活動)と呼称される取り組みを検証することを目的としている。研究計画に基づく予備的研究として、世代間交流活動の実態を把握するために、全国の都道府県・市区町村社会福祉協議会を対象として行ったアンケート調査の結果を分析した。
これまでの調査研究では、「里孫」「里まご」「さとまご」等をキーワードとして、里孫活動の取り組みを検索し、活動内容の把握を行ってきたが、「里孫」等の名称を冠していない場合でも、高齢者と子どもとが原則として1対1で交流する活動が行われている可能性がある。つまり、「里孫」「里まご」「さとまご」等の語句を使わない取り組みについては拾い上げることができなかった。
そこで、「里孫」という名称を使わずに行われている個別的な活動、里孫活動と類似する活動を把握することを目的に、地域で行われている世代間交流活動を最も把握しているであろうと考えられる市区町村社会福祉協議会と、各市区町村の情報が集約されていると考えられる都道府県社会福祉協議会の合計1000団体を対象として調査を実施した結果、このうち、都道府県社会福祉協議会については47団体のうち12団体、市区町村社会福祉協議会については953団体のうち254団体から回答があった。当該年度はこの回答を集計し、内容について詳細に検討した。その結果、里孫活動のように擬制的祖父母・孫関係を結ぶような、個別的かつ継続的な世代間交流活動に該当する活動は見当たらなかった。
また、当該研究に関連する2018年度実施の小学校5・6年生の児童を対象とした高齢者に関する意識調査の結果を分析し、子どもが単に高齢者との交流経験があったり、同居していたりするだけでは、高齢者との交流意向があるとは限らないことを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当該年度の後半に、高齢者を対象とした世代間交流の意向調査と、里孫活動を実施している機関を対象とした活動内容に関する追加調査を行う予定であったが、新型コロナウイルスの影響により実施することが困難であった。なお、特別養護老人ホームに入所している高齢者と小学校の児童との間で行われている里孫活動の非参与観察を行い、コミュニケーションの様子や双方の表情の変化等を検証する研究1についても、当該年度より順次行う予定であったが、同様の理由により実施が遅れている。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルスによる影響のため、高齢者と子どもとが直接的に関わるような活動は、当該年度末時点では行われていない。対象者の観察や聞き取りができない状態であったことから、里孫活動を検証するための基礎資料とするために、わが国における高齢者と子どもとの相互交流の歴史的経緯を目的とした文献調査を行っている。新型コロナウイルス等の影響により当初の研究計画の遂行が今後も困難となった場合には、Webによる同時方向型のやり取りによる調査等による方法を検討したいと考える。

報告書

(1件)
  • 2019 実施状況報告書

研究成果

(2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 学会発表

  • [雑誌論文] 高齢者との世代間交流に対する子どもの意識に関する研究2019

    • 著者名/発表者名
      永嶋昌樹
    • 雑誌名

      人間福祉学会誌

      巻: 第19巻第2号 ページ: 59-65

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 高齢者との世代間交流に対する子どもの意識に関する研究-東京都A区のジュニアリーダー養成講習会参加者を対象とした調査より-2019

    • 著者名/発表者名
      永嶋昌樹
    • 学会等名
      第20回人間福祉学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

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