研究課題/領域番号 |
19K02282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 同朋大学 |
研究代表者 |
汲田 千賀子 同朋大学, 社会福祉学部, 准教授(移行) (80387844)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知症ケア / デンマーク / 介護福祉 / 専門職養成 / 介護職 / 専門職 / 人材養成 / 介護士 / 専門教育 / 専門性 / 介護職員 / 実習教育 / ケア実践 / 介護現場 / 実践スキル |
研究開始時の研究の概要 |
人生の最終段階において、ひとは「患者」としてではなく、「ひと」として生ききることが求められている。そして、高齢者が「そのひと」として生ききることを支えるのが介護現場であり、介護職なのである。しかし、わが国の介護現場は、高齢者の重度化や介護人材不足などから、高齢者を「そのひと」として支えることを困難にしている。一方、デンマークでは1980年代の施設建設凍結を経て、「個別ケア」「生活の継続性」を支柱とした実践を展開し成果をあげている。本研究は、デンマークの介護現場における高齢者ケアの成果を基礎教育改革と介護職の実践スキルの有機的連動性にあると考え、その相関性について実証することをねらいとしている。
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研究成果の概要 |
介護人材養成の基本は、介護現場と養成校の有機的連携によって成り立っている。こうした展開が可能な要因のひとつとして、養成校の学習環境があげられる。養成校に配備されているITや学びの環境、事例研究などが可能になる教材などである。学校内には、高齢者住宅や病室を再現した部屋があり、そこで実践的な練習を積むことができる。実習先で使用する福祉機器が揃えられおり、アクティブラーニングを前提とした学びの学習環境整備が行われている。一方、実習先の指導者に実習中の教育のすべてを任されており、学校と実習機関さらには、それらをつなぐ教授法とがつながるようになっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デンマークは、介護現場、養成校、自治体の三位一体による介護職確保に尽力してきている。そしてさらに、介護人材の養成者養成に対するプログラムの充実を自治体政策として展開し始めている。本研究は、わが国における介護福祉士教育プログラムをより高度化するためのカリキュラム開発の一助となり、介護人材が安定的専門職として社会に位置づけられるための基礎的研究としての学術的意義を持つものであると考えている。
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