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ライフステージ毎に必要なリスクマネジメントとESDを学ぶ住教育体制の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K02316
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

飯野 由香利  新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40212477)

研究分担者 小川 裕子  静岡大学, 教育学部, 教授 (20136154)
倉渕 隆  東京理科大学, 工学部建築学科, 教授 (70178094)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード保育施設 / 桐床 / 住空間の活用 / 生活用品の片付け / 空き家 / 持続可能な開発のための教育(ESD) / 低炭素社会 / 循環型社会 / 自然共生社会 / 省エネ / 知識構成型ジグソー法 / 日本の伝統的な住宅 / 安全教育 / ヒヤリハット / 空家問題 / 中古住宅の活用 / ESD / 持続可能な社会を実現する住まい方 / 家電事故 / 空き家問題 / 環境に配慮した住まい方 / 実験型ジグソー法 / 原理原則 / 家電住教育 / 住教育 / 高齢者 / 熱中症 / ヒートショック / ライフステージ / リスクマネジメント
研究開始時の研究の概要

本研究では、生涯に渡り、安全・健康・快適な住生活に関する基礎的な知識・技能の習得とリスクマネジメント力の養成、及びESD(持続可能な開発のための教育)を行う住教育体制を構築する。本教育はライフステージに基づいて、学校教育期・成人教育期・高齢者教育期に分けて行う。研究方法は、①各教育期の学習者の住生活の実態を把握するための実測やアンケート等による実態調査を行い、②幅広い年齢層の学習者に適合する教育方法を考案・検討し、③授業時に使用する教材を開発して教員・指導者・学習者への指導案・指導書・テキストを作成し、④PDCAサイクルにより理解度の高い授業実践方法を提示する。

研究実績の概要

幼児期のリスクマネジメントと関連して、桐床を設置した新潟市のA保育施設において、夏季(2022年6月22日~7月11日と8月24日から9月1日)と冬季(2023年1月13日~2月3日)に温熱環境の実測と保育士等の職員を対象にアンケート調査を行った。園児の日頃の様子やけが及び温冷感に関して回答していただいた。2023年には主に実測データやアンケートの回答の分析を行った。その結果、夏季には良好な温熱環境が形成されていたが、冬は多少低い室温であった。しかし、床暖などを使用していたために大きな問題にはなっていなかった。さらに空気層を含む桐床の場合、体温同調性があることから、床面の接触が多い園児にとっては保温効果やさらさらした感触はあり、足に馴染むなどの高評価がされていた。
青年期・中年期・高齢期における生活用品の循環や住空間の有効活用に関するESDを学ぶ住教育体制を構築することを目的として、生活用品の片付けや処分方法及び自宅の空き家の可能性に関する実態を把握するための調査研究を行った。2022年8月30日に高齢期の高齢者A大学における33人の高齢受講者を対象に講義を行い、講義の2週間前、講義直後、講義の2か月後にアンケート調査を行った。また、中年期に該当する新潟県内の小中高等学校の家庭科教員38人を対象に2022年8月8日にアンケート調査を行い、主には生活用品の片付け、処分方法及び自宅を空き家にしないための意見や思考について調査を行った。さらに、青年期に該当する大学生67人を対象に、2022年11月17日に生活用品の片付け、処分方法に関して調査を行った。2023年度にこれらの結果を分析して、生活用品の片付けや処分及び住空間の活用に関する各世代による相違、空き家にしないための終活について明らかにした。
さらに、空き家問題の周知・啓発のための講演スライドの作成や原稿執筆を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね順調であり、保育施設の調査結果を報告書にまとめ、2024年の日本建築学会の大会で公表するために原稿を投稿した。
さらに、高齢者を対象とした生活用品の片付けや処分、終活及び自宅の空き家になる可能性に関する分析結果を2024年の第76回日本家政学会に原稿を投稿した。
空き家問題の周知・啓発については、2023年11月12日に講演した。
さらに前年度に行った小学校での音の授業に関する研究成果をまとめ、2023年度の第66回日本家庭科教育学会大会で発表し、さらに共著本に成果を執筆した。

今後の研究の推進方策

これまでの研究成果をまとめることにより、ライフステージにおける住教育やリスクマネジメントの実態とその対策、及び各ライフステージにおいて習得すべきESDの概念や養成すべき能力や態度を整理する。さらに、幼児期のリスクマネジメントや環境に配慮した住教育、小中高等学校の住生活学習内容や学習方法及び育成すべき資質・能力を明らかにして、具体的な住教育の内容を提示する。中年者や高齢者に対しては、日常生活や災害時の安全性の確保及び健康で快適な住生活や住環境を維持管理していくための省エネや生活用品のリサイクルなどを踏まえた住教育の具体的な内容を取りまとめる。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (21件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (10件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 幼稚園児の発達段階を考慮した安全教育の実践方法2022

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利、田畑知美、山川和子、西山寛子
    • 雑誌名

      新潟大学教育学部教育研究集録

      巻: 第3号 ページ: 11-22

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 中学校家庭科住生活における住空間の特徴把握と整え方に関する学びを深める授業実践 ―鳥瞰図及び知 識構成型ジグソー法を取り入れた学習を通して―2021

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利、渡邉 彩子、小川裕子、伊深祥子、金子京子
    • 雑誌名

      日本家庭科教育学会誌

      巻: 64 ページ: 34-45

    • NAID

      40022595769

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 中学校家庭科住生活授業における生徒同士の対話による学びの実態と課題―パフォーマンス課題と解答用 紙として平面図を取り入れた、知識構成型ジグソー法による授業を通して―2021

    • 著者名/発表者名
      小川裕子、伊深祥子、飯野由香利、金子京子、堀池 美衣
    • 雑誌名

      日本家庭科教育学会誌

      巻: 64 ページ: 46-57

    • NAID

      40022595789

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 年齢別にみた幼稚園児の心身の特徴とヒヤリハット発生件数との関係2021

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利、田畑知美
    • 雑誌名

      新潟大学教育学部研究紀要 人文・社会科学編

      巻: 13 ページ: 259-266

    • NAID

      120007177303

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書 2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 中学校家庭科住生活における住空間の特徴把握と整え方に関する学びを深める授業実践 ―鳥瞰図及び知識構成型ジグソー法を取り入れた学習を通して―2021

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利、渡邉 彩子、小川裕子、伊深祥子、金子京子
    • 雑誌名

      日本家庭科教育学会誌

      巻: 64 ページ: 34-45

    • NAID

      40022595769

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中学校家庭科住生活授業における生徒同士の対話による学びの実態と課題―パフォーマンス課題と解答用紙として平面図を取り入れた、知識構成型ジグソー法による授業を通して―2021

    • 著者名/発表者名
      小川裕子、伊深祥子、飯野由香利、金子京子、堀池 美衣
    • 雑誌名

      日本家庭科教育学会誌

      巻: 64 ページ: 46-57

    • NAID

      40022595789

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 小学校家庭科の住生活における知識構成型ジグソー法に実験を取り入れた科学的な理解を深める授業実践―室内環境の原理原則と児童の経験則を繋げる活動を通して―2020

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利、小川裕子、伊深祥子、金子京子
    • 雑誌名

      日本家庭科教育学会誌

      巻: 63 ページ: 122-133

    • NAID

      130008110404

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 今と昔の家における快・不快な音の感じ方と騒音対策に関する小学校家庭科住生活での音授業の実践と検証2023

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第66回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高齢者への省エネに関する住教育の実践と教育方法の有効性2023

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利
    • 学会等名
      日本家政学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 「音と住生活との関り」に関する小学校での学習活動の有効性と課題2022

    • 著者名/発表者名
      小川有美、飯野由香利
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第65回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍における園児の成長段階別にみた感染予防方法の相違と冬季の空気環境の実態2022

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利、定行まり子、森由樹子、阿部紗季
    • 学会等名
      日本家政学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 三世代の空き家問題対策に関する意見2022

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 中学校住生活における家電製品の安全性に関する授業実践2021

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会2020年度大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学生の省エネ行動・入浴・睡眠の実態と周知啓発指針の提示2021

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利
    • 学会等名
      日本家政学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書 2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 中学校住生活における家電製品の安全性に関する授業実践2021

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 主観的な学習での理解度 -中学校住生活における鳥瞰図を用いた知識構成型ジグソー法の授業実践-2020

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利、渡邉 彩子、小川裕子、伊深祥子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会2020年度大会(オンライン開催)
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 協働学習での理解度 -中学校住生活における鳥瞰図を用いた知識構成型ジグソー法の授業実践-2020

    • 著者名/発表者名
      渡邉 彩子、飯野由香利、小川裕子、伊深祥子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会2020年度大会(オンライン開催)
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 日本家庭科教育学会北陸地区会40周年記念誌 「小学校家庭科住生活での音授業における協働的・体験的な学びの実践と検証」pp.10~192024

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利他
    • 総ページ数
      103
    • 出版者
      信州教育出版社
    • ISBN
      9784783913238
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 『季刊 個人金融』2024冬 「空き家問題の実態と家の終活の問題と対策」pp.50~592023

    • 著者名/発表者名
      飯野由香利他
    • 総ページ数
      95
    • 出版者
      一般財団法人 ゆうちょ財団
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 住まい方を見つけ直す活動を組み込んだ協同学習-小・中・高等学校家庭科住生活授業-2022

    • 著者名/発表者名
      小川裕子、伊深祥子、飯野由香利、金子京子
    • 総ページ数
      136
    • 出版者
      ドメス出版
    • ISBN
      9784810708615
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 住まい方を見つめ直す活動を組み込んだ協同学習2022

    • 著者名/発表者名
      小川裕子、伊深祥子、飯野由香利、金子京子
    • 総ページ数
      136
    • 出版者
      ドメス出版
    • ISBN
      9784810708615
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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