研究課題/領域番号 |
19K02318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
柳井 章江 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20284854)
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研究分担者 |
篠田 晃 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40192108)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 胃 / 食欲不振 / STB/HAP1 / 機能性ディスペプシア / 細胞保護作用 / HAP1 / STB / 消化管 / 腸管神経叢 / 胃粘膜 / 食欲 / 摂食行動 |
研究開始時の研究の概要 |
食欲不振など胃を中心とした上部消化器症状を慢性的に訴える一方で、器質的異常は見つからない機能性ディスペプシア(functional dyspepsia, FD)は、多くの日本人が罹患しているが、病態解明がなされていない。本研究では、食欲不振の一端を示すFDモデルマウスを独自に作製し、行動解析と形態組織学的解析を総合した評価法を新規に開発する。胃・十二指腸において新たな細胞保護機構が明らかになれば、細胞自身が本来持つ新生体防御システムの発見やFD治療法開発への基盤データとなる。
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研究成果の概要 |
消化器系組織におけるSTB/HAP1の分布や細胞特性を明らかにすることを目的に形態学的解析を行った。STB/HAP1は胃粘膜細胞層に存在することが確認され、ガストリン産生(G)細胞で選択的に発現していた。STB/HAP1が、ガストリンの分泌を調節する重要な役割を果たす可能性が考えられた。さらに、消化管全体の筋層間神経叢において、STB/HAP1の分布が初めて確認され、豊富に発現していることが明らかになった。興奮性および抑制性の運動ニューロンまたは介在ニューロンに発現していたことから、消化管の生理機能調節にSTB/HAP1が関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
STB/HAP1は、胃粘膜細胞層のガストリン産生(G)細胞で選択的に発現することが明らかになったことから、ガストリン分泌を調節する重要な役割を果たしている可能性が考えられた。さらに、消化管全体の筋層間神経叢(アウエルバッハ神経叢)において、STB/HAP1が豊富に分布していることが本研究成果により、初めて明らかになった。以上の成果より、STB/HAP1が、消化管機能調節を行っていることが推察され、食欲不振のメカニズム解明を目指す基盤研究の一助となる成果を得ることができた。
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