研究課題/領域番号 |
19K02323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
池田 昌代 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (10364704)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | フィリピン / 幼児 / Feeding program / 栄養教育 / Daycare center / daycare center / feeding program / moringa oleifera / 栄養 / 食品 / moringa / 補食 / 食生活 / メニュー / 食事調査 / 調理 / 加工 |
研究開始時の研究の概要 |
フィリピン共和国(以下フィリピン)では幼児への栄養補助食品として米、緑豆、ゴマの混合物であるKALINGAを推奨している。しかし、KALINGAの栄養補助食品としての評価指標は現在のところ体重変化のみであり、KALINGAを摂取した時の幼児の健康状態については詳細な研究がなされていない。そこで本研究ではフィリピンの貧困地域に在住する幼児を対象とした食事調査から、エネルギー及び栄養素摂取量の問題点を抽出すると共に、不足栄養素を考慮したKALINGAの調理・加工法を検討する。さらにはWeb上で閲覧できる幼児のための栄養教育教材を作成することでフィリピンの幼児の栄養改善を図る。
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研究成果の概要 |
フィリピン共和国では、貧困ゆえの栄養・健康格差が問題となっている。特に5歳未満の幼児は低栄養による衰弱が深刻な状況にあり、daycare centerでは、栄養補助を目的としたfeeding program が実施されている。しかし、提供されている補食は炭水化物、たんぱく質を主とする食品で構成されており、ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素の摂取量が不足している。本研究では、フィリピンの幼児を対象とした食事調査を実施し、食生活の問題点を抽出すると共に、不足栄養素の供給源として、moringa oleiferaを用いたメニューの立案と栄養補助食品の作成を行った。さらに栄養教育媒体を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、フィリピンの幼児の食事調査及びfeeding program の実施調査から、その問題点を抽出しfeeding program の指標となる、栄養・食事管理、衛生管理、生産管理等の方法をまとめた。また、不足栄養素を供給するためのサイクルメニューの立案や栄養補助食品を作成した。さらに、これらの内容を含めた栄養教育媒体を作成した。 現在、貧困地域の食料支援は、物資の現物配給が主流であるが、今回の研究は、feeding program を通して、生涯、健康な食生活を送るための「知識」と「技術」の習得を目的としており、長期的には最も効果を示す、栄養・食料支援の方法であると考える。
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