研究課題/領域番号 |
19K02326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
李 元貞 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (50388906)
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研究分担者 |
望月 宏祐 長野大学, 企業情報学部, 准教授 (30760326)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 光反射特性 / 漆塗膜 / カシュー樹脂塗料 / ウレタン樹脂塗料 / ロイロ仕上げ / 質感 / 棗 / 漆 / 光反射 / 3DCG / 視覚 / CG再現 / 感性評価 / 朱溜め / 潤み / 塗りたて工程 / ロイロ工程 / カシュー / ウレタン / テクスチャー / 視覚的 / ラッカー / 漆棗 / 視覚的効果 |
研究開始時の研究の概要 |
黒漆塗りの「棗」を対象に物体表面の反射光を計測し、物理計測アプローチ「定量的な反射特性(反射光分布計測データ)」と感性評価アプローチ「人間が感じる視覚的質感」の対応を定量化する手法を開発する。定量化された質感をそれぞれの感性情報の要素(色や光沢の深み、高級感等の主観的な表現)ごとに光反射モデルでCG再現できるシステムを開発する。最後に、そのCG映像を通して、人が感じる質感が適切に定量化されているかどうかを視覚的評価実験により確認する。
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研究成果の概要 |
黒呂色漆膜の質感の主観的な表現(心理量)と物理的な情報(物理量)との対応について、黒呂色仕上げにおいて、上塗り塗膜や仕上げに用いる上摺り塗料として漆、カシュー樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料を用い、呂色仕上げ漆膜の感性評価と光反射特性の関係について検討を行った。その結果、黒呂色仕上げにおいては、光散乱が小さく黒みを強く感じる塗膜を「黒み感」「つや感」として評価され、呂色仕上げの黒漆塗り膜は、漆塗り工程における国産生漆による上摺り工程上の効果であると推測される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
黒呂色仕上げにおいては、光散乱が小さく黒みを強く感じる塗膜を「黒み感」「つや感」として評価される。これらは漆膜特有の表面特性として考えることより、国産生漆の上摺りの仕上げによるものと推測することができる。また、艶消し~半艶塗りたて仕上げの黒漆塗り膜は漆膜固有の特徴として捉えることができることとともに、呂色仕上げの黒漆塗り膜は、漆塗り工程における国産生漆による上摺り工程上の効果であることが考えられる。
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