研究課題/領域番号 |
19K02327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 南九州大学 (2020-2021) 第一工業大学 (2019) |
研究代表者 |
吉本 博明 南九州大学, 健康栄養学部, 教授 (30516919)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | きのこ / 機能性 / 栽培法 / NF-kappa B / ヒラタケ / ヒメマツタケ / Mushroom / Cultivation / NF-kB / Anti-inflamation |
研究開始時の研究の概要 |
きのこはヒトの健康維持、予防および疾病改善にも寄与する食品である。きのこは栽培方法により健康効果を増強することが可能であり、健康効果を増強した新規の栽培法が求められているが、栽培法の改善には莫大なコストと期間が必要なことが新規開発のネックである。 本研究課題は、培養細胞を使用したin vitro 試験法により、きのこの健康効果を増強する栽培法を短期間でスクリーニングする方法を提供することを目的とする。スクリーニングのターゲットとしては、抗炎症作用に着目し、炎症反応の上流域で作用する核転写因子であるNF-kBの挙動を検討し、きのこの健康効果増強の新しいストラテジーの構築を試みる。
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研究成果の概要 |
きのこは健康効果を持ち多くの人の健康に寄与している。きのこの健康効果は、栽培方法の改編で増強することが可能であるが、実際には多くのコストと時間を必要とする。本研究では、きのこの健康効果を増強する栽培法を開発するための、簡便な指標の探索をおこなった。そのターゲットとして、きのこの多彩な薬理作用が抗炎症作用に起因するとの仮説の下に、抗炎症作用の上流に位置するNF-kB阻害活性をターゲットにした。NF-kB阻害活性とさまざまな機能性との相関を検討した結果、きのこの抗炎症作用を説明する指標としてNF-kB阻害活性が有効であることが示唆された。今後、詳細な条件を検討することで社会実装可能になると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会を迎えた日本にとって、健康寿命の延伸は重要な課題である。医療の進歩は著しいが、一方で国民経済を圧迫しているのも事実である。きのこは古来漢方薬にも利用され国民に親しまれているとともに、その多彩な薬理作用は、医薬品にも比肩する高い効果が証明されている。したがって、食事に多くのきのこを取り入れることは国民経済的にも意義深いが、一方で機能性が低い栽培法も存在し、機能性を考慮した栽培法の開発も不可欠である。本研究は、きのこ栽培を機能性の観点から改変するための指標を探索するという点で独創的であり、かつ社会的に意義の高い研究であると言える。
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