21世紀半ばの日本の人口動態は,50歳以上が6割を占める超高齢化社会であり,健康寿命の延伸につながる食育の推進は重要な課題となっている。特に基本的食習慣が形成される幼児期の食育は,生涯にわたる食物選択や食認識に影響を与え,健康寿命の延伸の鍵を握る。 しかし,近年,世帯構造の変化や生活状況により,健全な食生活の実践が困難な状況の子どもが増加しており,子どもの置かれている生活状況や世帯構造の問題は,将来の健康寿命の延伸はおろか,停滞や短縮すら懸念されるほど深刻であり,無視できない。 本研究では,世帯構造と幼児の食認識の発達の関連を明らかにし,子どもの生活の実情や発達に即した食育ガイドを開発する。
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