研究課題/領域番号 |
19K02332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
堀場 洋輔 信州大学, 学術研究院繊維学系, 准教授 (00345761)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ボタン / ボタンホール / 筋骨格シミュレーション / 衣服 / バリアフリーデザイン / 動作解析 / シミュレーション / 筋活動 / 快適性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は大別して、①筋骨格シミュレーションを用いた既存のボタン・ボタンホールにおける掛け外し動作時の筋活動の推定・評価、②パラメータスタディによる筋活動を最小にするボタンホール方向の特定、③特定された条件を基に試作した試料による検証の3部構成となっている。各部に関しては研究協力者2名と連携して進めて行くことを計画している。
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研究成果の概要 |
本研究では、ボタンの留め外し動作について時間計測、感性評価、動作解析(筋骨格 シミュレーション)を実施し、ボタンの大きさやボタンホールの方向の影響について明らかにした。その結果、ボタンの留め外しのしやすさとボタンの留め外し に要する時間や、留め外しのしやすさと留め外し動作にともなう上肢の関節トルクの大きさには反比例の関係があること、また、ボタンの大きさは1.5~2.0cm で、縦穴もしくは左上がりのボタンホールでは、留め外しに要する時間が短く、動作にともなう関節トルクが少なく、留め外ししやすいことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,ボタンの留め・外しにおいて,ボタンホールの方向は留め・外しのしやすさと動作に影響を及ぼすことが明らかになった.また,本研究は健常な若年者を対象として実施したものであるが,運動機能や感覚機能が低下した高齢者の場合には今回と同等あるいはそれ以上の影響が予想されることから,高齢者向け衣服を設計する際にはボタンホールの方向についても留意すべきことが示唆された.そのため,本研究の成果は,ユニバーサルデザインを考慮した衣服の設計の基礎データとなることが期待される.
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