研究課題/領域番号 |
19K02335
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
|
研究機関 | 島根大学 (2020-2022) 島根県立大学 (2019) |
研究代表者 |
伊藤 智子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (70413490)
|
研究分担者 |
加藤 さゆり 島根県立大学, 看護栄養学部, 講師 (10809338)
大森 眞澄 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (20437552)
安部 孝文 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30794953)
祝原 あゆみ 島根県立大学, 看護栄養学部, 講師 (50533824)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 中山間地域 / 認知機能 / 高齢者 / 社会生活 / 質的研究 / 糖尿病 / 社会的役割 / 社会生活構造 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,地縁的な社会とのつながりが比較的残っているという特徴をもつ中山間地域の暮らしの中の社会関係性に着眼し,どのような社会生活(社会生活意識・社会とのつながり・人との関係等)が認知機能によい影響を与えるのか,その構造を明らかにすることを目的とする。認知機能に良い影響を与える社会との関係性を具体的に示していくことは認知機能を維持するための高齢者支援に活用できると同時に認知症を予防する地域づくりに貢献できる。本研究の成果は、日本の国土の7割を占める中山間地域の認知症予防の施策に活かすことができ,地域包括ケアシステムの構築に最も求められる互助意識を高めた地域づくりに貢献できる。
|
研究成果の概要 |
本研究は,高齢者のどのような社会生活の様相(社会生活意識・社会とのつながり・人との関係等)が認知機能によい影響を与えるのか,その構造を明らかにすることを目的とした。1年目は先行研究の整理を行い、2年目から個別電話インタビューによる質的記述的研究を行った。その結果、中山間地域に暮らす高齢者の認知機能維持を助ける社会生活の様相は、高齢期の心身機能の衰えを受容し、健康管理や自己コントロールをしながら自然豊かな環境の中で、人との助け合いに価値を見出し、人との交流や運動、農業が行われることであることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,高齢者の認知機能に特化した社会生活様相の明確化を目指し、質的帰納的分析により、高齢期の心身機能の衰えを受容し,健康管理や自己コントロールをしながら自然豊かな環境の中で農業を行い,人との助け合いに価値を見出し,人との交流や運動が行われることであることであることを明らかにした。今後この社会生活様相と高齢者の認知機能の独立した関係を検証することで、高齢者の認知機能を維持するための支援に活用できると同時に認知症を予防する地域づくりに貢献できる。本研究はこのように、認知症予防の地域づくりの土台を作ったという意味で社会的意義がある。
|