• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

3次元ディスタンスフィールドに基づく未来型アパレル造形システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K02337
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関和洋女子大学

研究代表者

山本 高美  和洋女子大学, 家政学部, 准教授 (10327182)

研究分担者 藤代 一成  慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (00181347)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード3Dディスタンスフィールド / ボリュームモデル / アパレルアイテム / 3D人体計測 / 被服構成学 / 3Dディスタンスフィールド / 3D人体計測 / ディスタンスフィールド / ボリュームデータ / アパレル
研究開始時の研究の概要

本研究は,3D計測によって採取した人体表面のポリゴンデータ(体表のみを表現)から,3Dディスタンス(距離)フィールドを表現するボリュームデータを構成し,密着衣料を主とするアパレルアイテムの設計を行うことを目的とする.ボリュームデータは,穴のない閉じた体表曲面生成を保証し,幾何学的な操作を実行する際に体表形状モデルとして扱いやすい.
本研究では,(A)ボリュームデータならではの人体計測機能の開発,(B)ボリュームデータによる密着衣料を主とするアパレルアイテムの設計を行う.アパレルアイテムは,ディスタンスフィールドにより適度なゆとり量を生成し,その上にデザイン線を入れ展開する.

研究成果の概要

本研究は,3Dディスタンスフィールドを構築することにより,体表面から一定の距離を保つ曲面を等値面として抽出し,ゆとりを厳密に定義した衣服を設計することを可能とした.この特徴は,人体への厳密なフィットが要求される「身頃原型」の製作等において非常に有用である.
実際の縫製に必要な2Dのパターンは,等値面として定義された理想の衣服曲面をトリミングすることで得られる.布地の3D的な湾曲を2D的な伸縮へ還元することで,歪みを最小限に抑えることができる.アパレルアイテムは,レディスとメンズそれぞれの身頃原型と,メンズのベストを製作した.試着評価の結果,体型にフィットしたことから本研究の有効性が示された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,3Dスキャンで取得した人体のポリゴンモデルから,3Dディスタンスフィールドを表すボクセルモデルを構築し,男・女の身頃原型パターンの製作を行った.ボリューム処理により,身体の左右差を廃した審美性の高いトルソーモデルの生成に成功した.
パターンの立体的な理想形をトルソーモデル上で設計することにより,非常に歪みの少ない平面パターンの生成を可能とした.実際に試着して検討を行った結果,個人の体型にフィットしながらも適度なゆとりのあるアパレルアイテムであることも実証された.これらは,大学における被服構成学分野の革新的な内容であり,アパレル業界にも貢献できる.

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 3Dボディデータを用いた立体構成学演習のシラバスとその教材開発2020

    • 著者名/発表者名
      山本 高美,中山 雅紀,藤代 一成
    • 雑誌名

      和洋女子大学教職教育支援センター年報

      巻: Vol.6

    • NAID

      40022250171

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 3Dボディデータを基にした適応的なゆとり量の身頃原型開発2022

    • 著者名/発表者名
      山本 高美,中山 雅紀,藤代 一成
    • 学会等名
      一般社団法人日本家政学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 3D Distance Field-Based Apparel Modeling2021

    • 著者名/発表者名
      Masanori Nakayama, Takami Yamamoto, Issei Fujishiro
    • 学会等名
      The 7th IIEEJ International Conference on Image Electronics and Visual Computing
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 縦編みレースの特徴抽出とラッピングを考慮した画像変換デザイン2021

    • 著者名/発表者名
      多田 一輝,藤代 一成
    • 学会等名
      第7回ADADA Japan学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 画像変換デザインに基づく縦編みレースの三次元モデル生成2021

    • 著者名/発表者名
      多田一輝,藤代一成
    • 学会等名
      情報処理学会第83回全国大会 (オンライン開催),6Y-07 (講演論文集(4), pp. 81-82)
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 3次元ディスタンスフィールドに基づく個別型トルソーの開発2020

    • 著者名/発表者名
      山本 高美,中山 雅紀,藤代 一成
    • 学会等名
      日本家政学会年次大会、第72回大会研究発表要旨集,p.7
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 3次元ディスタンスフィールドに基づく個別型トルソーの開発2020

    • 著者名/発表者名
      山本 高美,中山 雅紀,藤代 一成
    • 学会等名
      日本家政学会年次大会,一般社団法人日本家政学会第72回大会研究発表要旨集
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 3次元ディスタンスフィールドに基づく個別型トルソーのプロトタイピング2019

    • 著者名/発表者名
      山本 高美,中山 雅紀,藤代 一成
    • 学会等名
      日本衣服学会第71回年次大会総会・研究発表会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 3D人体計測に基づくアパレルアイテムの開発2020

    • 著者名/発表者名
      山本 高美
    • 総ページ数
      270
    • 出版者
      風間書房
    • ISBN
      9784759923490
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [備考] 山本研究室

    • URL

      http://www.a-cad.net

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考] 山本高美研究室

    • URL

      http://www.a-cad.net/

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi