研究課題/領域番号 |
19K02340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山田 義文 日本大学, 工学部, 講師 (80584375)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 重度肢体不自由者 / 医療的ケア / 生活環境 / 建築特性 / 居住環境 / グループホーム / ケアホーム / 肢体不自由者 / 共同住居 / 平面構成 / 地域居住 / 福祉住環境計画 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、重度肢体不自由者の視点に立った「快適な居場所」を目指して創意工夫している全国各地の事例調査を重ねる。 医療的ケアの内容や地域特性、居場所の平面特性、支援状況別にハード・ソフトの多角的な視点から類型化し、建築学と社会福祉学の両分野の知見から細かく課題を把握する。研究成果を学会や関係団体、事業者等に報告することにより、これから新たに重度肢体不自由者向けの居場所の開設を地域の中で目指す人々に有用な情報を提供することが可能となる。 それにより、重度肢体不自由者にとって、安心して生活を継続できる地域の居場所作りが促進し、ノーマライゼーションの社会の構築を一層推進させることを目指している。
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研究成果の概要 |
重度肢体不自由者の生活拠点に関しては、大規模な福祉施設が中心であった。近年では「共同住居」など、制度によらない住まいを開設し、重度肢体不自由者の生活を支援し続けている取り組みも各地で見られている。しかし、新規開設時や運用後には、入居者の多様なニーズに寄り添うために求められる課題が残されている。 本研究では、重度肢体不自由者の住まいを運営している団体にアンケート調査を行い、開設や運営に関する現状や課題を詳細に把握し、今後の住まいを計画する上での基礎的な知見を得た。さらに、ケーススタディーを通じて、形態種別、平面構成別、場所別に相互比較し、共通する特徴と課題をソフト・ハードの両面から分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、建築環境面と重度肢体不自由者の視点に立った「快適な居場所」を目指している事例の調査を重ねた。研究成果を学会や関係団体にも報告し、これから居場所の開設を目指す人々に有用な情報を提供した。それにより、重度肢体不自由者の居場所作りを促し、ノーマライゼーションの環境整備の推進に寄与するものと考えられる。 本研究では、入居者の医療的ケアの実施内容や地域特性、居場所の平面特性、支援状況別にソフト・ハードの多角的な視点から事例を類型化し、建築学と社会福祉学の両分野の知見から課題を把握した。その課題を基に、重度肢体不自由者のニーズに寄り添う居場所の計画に資する課題を提言した点に社会的意義がある。
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