研究課題/領域番号 |
19K02375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
菰田 俊一 宮城大学, 食産業学群, 教授 (50404843)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 甲殻類アレルギー / 免疫寛容 / メイラード反応 / トロポミオシン / ガラクトマンナン / エビアレルギー / 多糖類 / 低アレルゲン化 / 免疫寛容誘導 / 化学修飾 / ヘルパーT細胞 / アレルギー / エビ / 甲殻類 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、これまでの当グループの研究成果により得られた低アレルゲン化エビ食材作成技術の展開として、以下の取り組みを行う。 ①マウス長期間摂取による免疫耐性獲得とエビアレルギー体質の改善試験。 ②酵素を用いた新たな化学修飾法の開発とエビ・カニ以外の食材への展開。 ③医療現場におけるヒト試料を使った応用展開。 本申請においては、これまでに蓄積してきた方法の具体的な利用の検討、手法のブラッシュアップおよびヒトを用いた現場レベルへの応用を目的としている。
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研究成果の概要 |
エビ由来のアレルゲンタンパク質(トロポミオシン)を糖類と結合させ、これをアレルギーマウスが長期摂取すると、脱感作を促し、アレルギー状態を脱することができるか評価を行った。この結果、適切な条件で長期投与を行うと、脱感作し、アレルギー体質を改善できる可能性はあるものの、不適切な条件で長期投与を実施すると、よりアレルギー状態が深刻になりアナフィラキシーショックを発生する可能性もあることが示された。本研究では、4週間の自由摂取条件のマウスでは、アレルギー体質改善の兆候を示したが、8週間のゾンデ給餌による強制摂取では、アナフィラキシーが発症し、アレルギー状態が亢進していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食物アレルギーは、社会的に大きな問題となっている。その中でも、エビ・カニ等の甲殻類については、成人の15-20%程度がアレルギーに罹患しているという報告がある。食物アレルギーに関しては、減感作療法による体質改善法が有効である可能性があり、本研究では低アレルゲン化エビタンパク質を使って、マウスレベルでの評価を行った。この結果、条件によっては効果のある可能性は示されたが、不適切な条件ではより深刻な状況になることも明らかになり、実際に応用する際には、厳格な管理が求められることがわかった。
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