研究課題/領域番号 |
19K02378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 東北生活文化大学 |
研究代表者 |
川又 勝子 東北生活文化大学, 家政学部, 准教授 (50347910)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 地域文化研究 / 伝統工芸 / 染色 / 常盤紺型 / 型染 / 型染め / 型紙 |
研究開始時の研究の概要 |
かつて仙台地方において染色されていた、この地方特有の型染めである常盤紺形染に用いられた型紙を対象とし、可視光線では読み取れない情報について赤外線スキャナを用いて調査することで、東北地方の染色文化史・服飾文化史の新たな知見を得る。 さらに、仙台地方特有の型染め存続のために、パソコン制御機器を用いて、これまでに電子保存した型紙文様の復刻に取り組む。また、これらの電子保存データを活用してデジタルデータベースと『仙台型染資料集』の続巻を発行する。
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研究成果の概要 |
かつて仙台地方に特有の型染であった常盤紺形染の染色に用いられた型紙を研究対象とし、可視光線では読み取ることができない「商印」「墨書銘」等について、赤外線スキャナを用いて調査し、当時この地で広く着用されていた常盤紺形染についての知見を得た。 さらに、仙台地方特有の型染を伝承するために、これまでに収録した常盤紺型文様や注染型紙文様の電子保存データとパソコン制御機器を活用して、型染文様を復刻し、デジタルデータベースと資料集の続刊を発行し、学校教育で取り上げるための教育プログラム研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
明治期から昭和初期にかけて行われた常盤紺形染は、地域の衣生活や染色産業を支えてきた重要な染物であった。その染色に用いられた型紙の商印・墨書・反故紙記載内容等の赤外線デジタル画像を収録し、この画像を調査した結果から、常盤紺型の来歴等を示す新たな情報を得ることができた。これらは、仙台地方の染色文化に関する新たな知見を後世に伝えられる大切な意義がある。 また、デジタル機器を活用した型紙文様の復刻、および、教育プログラムを検討して学校教育の場で活用することも、伝統文化への理解を促し、地域の伝統産業や衣生活を後世に伝えることが可能となる。
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