研究課題/領域番号 |
19K02389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
鎌田 信 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (10826647)
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研究分担者 |
田仲 誠祐 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (50760881)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 管理職育成 / 管理職に求められる資質能力 / 管理職着任前に必要となる資質能力 / 管理職育成研修 / 管理職着任前の資質能力 / 管理職育成研修モデル / 教職大学院の活用 / 管理職候補者 / 資質能力 / 研修プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
教員の大量退職時代において、次期管理職の人材育成や資質能力の向上は重要な課題と言える。各地においては今後、次期管理職層が薄くなる傾向があることや、年齢構成の偏りにより十分なマネジメント経験を持たず、管理職に登用される教員が増加するものと予想される。 本研究は管理職着任前までに必要な資質能力を、全国の教員育成指標(管理職版)と現職教頭、 管理職候補者の三つの視点から調査研究を行い、管理職着任前まで必要とされる資質能力を解明するとともに、管理職候補者を対象とした、資質能力向上のための効果的な研修モデルを提案するものである。
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研究実績の概要 |
本研究は管理職の育成についての研究であり、そのため,管理職として求められる資質能力や管理職として着任前までに身に付けておいた方が良いと考える資質能力等について調査、分析を行い、その上で研修モデルの開発について考察するものである。 当該年度はこれまで小・中学校管理職候補者及び本県も含めた3県の教頭を対象として実施した調査を分析し論文としてまとめた。 調査結果からは管理職として特に求められる資質能力については4割以上の管理職候補者及び教頭が危機管理,人材育成力,判断力・決断力を共通して重視する項目として考えていること、特に危機管理については6割以上が重視している事が分かった。また、着任前までに最小限身に付けたい資質能力については教頭が教員に共通して求められる資質能力を重視する傾向があるのに対して、管理職候補者は着任後に必要となる管理的能力を重視する傾向があることなどが明らかになった。これらの調査から管理職に特に求められる資質能力、管理職着任前までに身に付けさせたい資質能力、教員に共通に求められる資質能力として分類し、管理職着任前から着任後の各ステージにおいて必要となる資質能力として整理した。 さらには研修モデル開発の研究の一環として実施している教職大学院の知見を活用したスクールリーダー講座講座(管理職候補者研修)は試行から3年目を迎え、内容も充実した。年2回の研修講座を開催したが、受講者アンケートからは1・2回通じて有益、どちらかと言えば有益を合わせ92.2%と高い評価を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍にあって感染症に対する規制が緩みつつあったが、まだ学校訪問を自由に行うまでには至らない状況にあり、校長からの聞き取り調査は十分とは言えない。 しかしながら、管理職に係る資質能力については県内外の調査結果を分析し、まとめることが出来ている状況にある。また、研修モデル開発については十分な実践を行っており成果も得ている。これらを統合して研究目的に迫る考察を行っていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
管理職に係る資質能力についての調査分析はまとめ論文としてあるが、校長からの聞き取り調査の内容も含めてさらにまとめ資質能力の考察を行う。また、すでに実践してきたスクールリーダー研修講座(管理職候補者研修)のこれまでについて、他の研修方法との比較検討を行い、研修モデルについての考察を行う。これらを統合して最終まとめを行う。
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