研究課題/領域番号 |
19K02392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
大和 真希子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (60555879)
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研究分担者 |
松友 一雄 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (90324136)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 教師の見とりと介入 / 学習者の主体性 / 授業計画力 / 授業実践力 / 生徒の思考力 / 教師のインターベンション / 教師の見取り / 学習者の思考の深まり / 学習者の協働性 / 授業の計画性との関連 / 見取り / 授業計画力と授業実践力の関係 / 学習場面の質 / 授業計画 / 発問 / インターベンション / 教師の授業観 / 授業遂行能力 / 深い学び |
研究開始時の研究の概要 |
学校教育において主体的で協働的かつ深い学びが求められる中、本研究では、学習者の思考を深める学習場面を生み出す教師の授業力の内実を明らかにする。そのために、教師の授業計画力と実践力との関係を明らかにし、授業の全過程の学習場面に応じて、両力量がどのように結実・往還しているのかを分析し、それを支える教師の見取りとインターベンションの内実を抽出する。そして、特に学習者の思考が深まる場面を詳細に分析した上で、小学校~高等学校における教師の授業計画力と実践力が熟達するための具体的な方策を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、学習者の主体性を支え、思考活動を精緻化するための教師の見とりと介入の効果を実証するため、福井県と大阪府の小・中学校、高等学校の計8校の授業実践を分析対象とし、複数の教師の授業計画力と授業実践力の関連を明らかにした。 学習指導案や資料の検討や発問・板書計画の吟味を行い、教師へのインタビューを通した児童・生徒観を抽出し、実際の学習場面での見とりと介入の関連を実証した。その結果、学習者に問いを持たせるために、発問や板書計画だけでなく、学習内容と生徒の思考状況、つまずきをイメージする教師は、授業で学習者の思考の浅さを見取り、議論を精緻化させる介入を豊富に行っていたことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまで、教師のコミュニケーション研究が照射してこなかった授業計画段階と遂行段階の関連を抽出し、授業内のアプローチのみならず、教師の認識や準備状況等の要素から多様で複雑な授業力を可視化できたことにその価値がある。教師と学習者、学習者同士の対話場面に限らず、授業全般における教師の多様な介入とそれを支える「見取り」、学習課題、授業プリント、板書等の多様な要素から、効果的な学習場面がどのように生み出されるのかを明らかにできた。また、高等学校を研究対象に含んだことで、より高度な学習に不可欠となる生徒の思考の深化、義務教育段階をベースとした討論や議論の質を見取る教師の授業力の内実を把握できた。
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