研究課題/領域番号 |
19K02396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高田 一宏 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80273564)
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研究分担者 |
棚田 洋平 一般社団法人部落解放・人権研究所(調査・研究部), 企画・研究部, 研究員 (00639966)
諏訪 晃一 大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (50440962)
高橋 味央 関西学院大学, 人間福祉学部, 助教 (80828525)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 社会的排除 / 子どもの貧困 / 教育と福祉の連携 / 子ども・若者支援 / 貧困 / ウェルビーイング |
研究開始時の研究の概要 |
研究対象は、同和地区に設けられている隣保館・青少年会館などの施設である。これらの施設は、もともと、同和対策事業によって社会福祉・社会教育の拠点施設として整備された、同和対策事業終結後は、社会福祉法に基づき、同和地区と周辺地域が一体となったまちづくり・地域福祉・人権啓発・障害学習の拠点として事業を展開している。 本研究では、これらの施設における子ども・若者支援の取り組み状況についてフィールド調査を行う。そして、持続的な支援システムの形成において、教育・福祉行政・学校・地域の民間組織が互いにどのように関わり合い、各組織・団体がどのような役割をはたしているのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
この研究の目的は二つあった。第一に、地域における子ども・若者に関するフィールドワークを行い、貧困・社会的排除に直面する子ども・若者の支援を行うにあたっての政策的・実践的課題を明らかにすることである。第二に、教育学と社会福祉学を橋渡しする、教育・福祉連携の理論を構築することである。 2020年の初めから新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが始まった。そのため、フィールドワークは予定通りにできなかった。だが、フィールドワークを行う予定だった地域や注目すべき取り組みを行っている地域から講師を招き、オンライン形式の学習会を催すなどして、所期の目的をおおむね達成できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究では、次のような知見を得ることができた。①NPOやボランティアの活動は、潜在的ニードをすくい上げてそれらに柔軟に対応していること、②様々な支援者の連携・協力には大きな効果が期待できる一方、学校と地域の間には、子どもと家庭の現状把握・情報共有・支援方法についての考え方に違いがあり、連携・協力がすすまないこともあること、③新型オロナウイスルノ感染拡大の中で、経済的基盤が不安定化したり基本的生活習慣が崩れたりするなどの困難が顕在化していること。 教育と福祉は順接的に結びつくものではないが、教育と福祉の連携は条件次第で有効な支援システムの構築につながることを明らかにできたと言える。
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