研究課題/領域番号 |
19K02398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
長廣 利崇 和歌山大学, 経済学部, 教授 (60432598)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 企業家 / ゴム底靴 / 丁稚 / アントレプレナーシップ / 企業家史 / 徒弟 / 起業 / 企業家と学歴 / 企業家と教育 / 実業家 / 高等教育 / 帝国大学 / 高等商業学校 / 経営史 |
研究開始時の研究の概要 |
大学で得られた学びが職業にどのように活かされているのだろうか。比較的データを集めやすい「今」を対象とした研究は多いが、過去にさかのぼってこれを検討した研究は少ない。我々の生きる「今」は、過去の蓄積から成り立っているため、歴史的視点が重要になる。この研究は、第二次世界大戦以前における日本の高等教育(とくに文系の教育)を受けた学生・生徒の学びが職業にどのように結びついたかを検討するものである。この研究によって戦前期のイメージを掴み、「今」をより深く知ることができよう。
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研究実績の概要 |
第1に,本研究において構築した企業家のデータ分析を進めた。研究を通して得た新たな知見に基づいて,丁稚経験をした者が起業する際の「主家」(丁稚先の「主人」)との関係を分析した。この分析に付随した戦前期日本の「処世術」に関する研究成果を公表した。第2に,前年度から進めている松田一郎(独立開業してゴム底布靴・ゴム底革靴の製造事業者となった企業家)のケース・スタディ分析をした。新型コロナ・ウィルスの影響が少なくなったため調査を進めたが,松田によって設立された子宝靴工業(株)の経営実態を把握できる史料が極めて限られていることを確定できた。そのため,研究方針を修正し,戦前期の松田の技術開発に特化することにした。経営実態には言及できないものの,本研究で明らかにすべきテーマから離れるまでには及ばない。第3に,小樽高等商業学校の史料を用いて,生徒の就職要因について分析した。この研究では,一次史料を通して生徒の人物(性格等),成績,縁故,身体(体格等)が就職に関わる要因を分析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究を制約していた新型コロナウィルスの影響が小さくなり,資料館等を含めた現地調査が可能になったため「おおむな順調に進展している」を判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の最終年度となるため,論文の執筆を進める。
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