研究課題/領域番号 |
19K02405
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 東北大学 (2020-2023) 上智大学 (2019) |
研究代表者 |
加藤 守通 東北大学, 教育学研究科, 名誉教授 (40214407)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | フィチーノ / プラトニズム / 人間形成論 / 人文主義 / げミストス・プレトン / マルシリオ・フィチーノ / 人文主義教育 / ルネサンス / プラトン主義 / 芸術教育 / ルネサンス・ヒューマニズム / 文学教育論 / コルッチョ・サルターティ / ルネサンスの人間論 / マネッティ / アルベルティ / ゲミストス・プレトン / 芸術論 / プレトン / ヴェルジェリオ / ルネサンス哲学 / ビザンティン哲学 / フィレンツェ / 美的人間形成論 / パイデイア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、古代ギリシャのパイデイアと近代的人間形成論の交差点としてのフィチーノ哲学を美と芸術に焦点を当てて解明することを目指すものである。本研究は、古代ギリシャから近代に続く、パイデイア、フマニタス、ビルドゥンクといった言葉で代表される、人間形成論の源流の中でフィチーノが重要な位置を占めているという問題意識に担われている。したがって、単に一思想家としてのフィチーノの言説の教育学的吟味ではなく、古代と近代の教育思想の分水嶺としてフィチーノの言説を読み解くことを目指している。その際、フィチーノの言説は、単に哲学史の文脈においてのみならず、美術史の文脈においても考察される。
|
研究成果の概要 |
本研究は、古代ギリシャのパイデイアと近代的人間形成論の交差点としてのフィチーノ哲学を、美と芸術に焦点を当てて解明することを目的とした。2019年度には、フィチーノのプラトニズムの歴史的背景を調査し、特にゲミストス・プレトンの思想を明らかにした。2020年度には、フィチーノと当時の人文主義の関係を考察した。2021年度には、フィチーノの主要著作を読解し、「人間」「愛」「美」「芸術」といった概念の教育的意義を明らかにすることに努めた。2022年度には、プラトン・アカデミーへの参加者に焦点を当て、フィチーノのプラトニズムが文化全体に拡散される過程を調査した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、フィチーノ哲学を通じて古代ギリシャのパイデイアと近代的人間形成論の交差点を解明し、美と芸術の概念が教育に与える影響を明確にする点にある。特に、フィチーノに影響を与えたゲミストス・プレトンの思想や、フィチーノの主要著作を精査することで、「人間」「愛」「美」「芸術」といった概念の深い理解が得られる。 社会的意義としては、フィチーノのプラトニズムがどのようにして文化全体に広がり、影響を与えたかを明らかにすることで、現代の教育に新たな視点を提供する点が挙げられる。これにより、現代社会における美と芸術の役割や価値が再評価され、教育現場や文化政策における実践に寄与することが期待される。
|