研究課題/領域番号 |
19K02413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
高妻 紳二郎 福岡大学, 人文学部, 教授 (20205339)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 学校間連携 / 学校評価 / 学校管理職の資質能力 / 学校開発 / マルチアカデミートラスト / 学校改善 / 学校組織開発 / 学校組織連合 / ティーチングスクール / パートナーシップ / コミュニティスクール / 学校組織マネジメント / 教育水準向上 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、わが国における「学校間連携」実践にみられる汎用性の高い好事例にみられる特質及び地域事情や個別学校環境の相違に起因する一律的教育政策摘要の限界について実地視察を通して明らかにする。その比較考察の素材としてイギリス―主としてイングランド―の先進的「学校間連携」の組織的対応と進行に応じて惹起する課題解決方策事例をつまびらかにしたい。その上で、日本とイギリスの違いを超えて学校が十全に所期の役割を果たすための適切な「学校間連携」を実現する戦略と方法を、教育条件の相違を了承しつつ事例に即して具体的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
イギリスでは例えばマルチアカデミートラスト等、大小多くの学校群・連合を形成し、より組織的に個別の学校改善に資するマネジメントが実施されてきた。組織内における連携を強固にするために学校管理職研修プログラムへの多くの参加がみられ、かつ、管理職の組織間異動も顕著となっている。特徴とされる学校主導システムがいっそう強固になり、管理職の職能成長の面からみてもMATのCEO等に就任することにより連携が強固になる事例が多数みられた。 我が国では教育行政主体や学校の危機にあたっての決断やそれに伴う学校間連携の実態が極めて多様である。組織間連携と学校管理職の職能成長の連関等、実態分析が残された課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イギリスでは大小多くの学校群・連合(MAT等)が編成される中、学校間連携を推進する核となるのが学校管理職であることはもとより、定期的な外部評価に基づいた任用システムが大きな特徴である。教育行政主体が主導する際も校長相互支援ネットワークが組織され、学校主導での主体的な連携が進んでいる。我が国では開発的な連携に取り組む事例は少なく、好事例等が拡散することもほぼ皆無である。全国共通の枠組みは不要ではないものの地域や学校ニーズに合わせて選択するシステムの導入が待たれる。ただし、地域間格差を前提として学校裁量予算の拡充なども視野に、全体的なアップグレードを重ねる必要があることが浮き彫りになった。
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