研究課題/領域番号 |
19K02418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
杉本 憲子 茨城大学, 教育学研究科, 准教授 (70344827)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 授業研究 / 教師 / 自己変革 / 子ども理解 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、授業改善・力量形成の根幹をなす、教師の子ども理解・授業の見方の深化を図るための授業研究の方法について、上田薫の授業研究論及び授業研究方法に着目して明らかにすることである。とくに、教師の成長としての自己変革を重視した上田の授業研究論について解明した上で、「カルテ」や「座席表」に代表される具体的な授業研究方法・ツールに着目して、教師の自己変革のための授業研究の原理的・方法論的究明を行う。また、静岡市立安東小学校をはじめとする学校現場等において、それらの方法を用いた授業研究および教師の自己変革が実際にどのように展開されたかについて考察する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、教師が自身の子ども理解・授業に関する見方を深化させていくことを促す授業研究の方法について、上田薫の授業研究論や研究方法に着目して明らかにすることである。教師の人間理解を重視した上田が、どのような視点から授業をとらえたか,どのような記録・資料を重視したかに着目して、上田の授業研究論を考察した。上田は、子どもを多面的に把握することや、教師の計画の変更の過程を明らかにすることに重点を置いている。また、上田の授業研究論を具体化した方法としての「カルテ」に着目し、その記録としての特質や、その活用を通しての教師の成長・自己変革の論理を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「カルテ」や「座席表」などの授業研究の方法を、その基盤にある上田の授業研究論や教育理論を踏まえて検討したことがあげられる。それによって、上田が授業研究を通して重視した点とその方法論とを統一的に考察することができた。また本研究では、授業研究の手がかりとなる記録・資料をどのようなものに求めるかという点に、その授業研究論の核心が示されると考え、カルテや授業記録など、用いられる記録とその特質に着目してきた。この視点は、授業研究の方法とその重点を探るための切り口として有効だと考えられる。
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