研究課題/領域番号 |
19K02424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
笹田 茂樹 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (00553132)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | OJT / 同僚性 / 協働 / 双方向の学び / 支援 / 知識・技能の伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,以下の3つの調査を柱として研究を進める。 ① OJT関連の文献資料を集め,OJTの理論に関する調査・研究を行う。 ② 学校現場で先進的なOJTの取組を行っている自治体や学校での,OJTに関する実態調査を行う。 ③ さらに,②の調査を行った自治体や学校での,その効果に関する調査を行う。 以上の調査結果を元に,「誰が」「どのような状況で」「どういった支援を」行った時にOJTが有効に機能するかを解明することで,学校現場でこれまで行われてこなかった新しい手法による効果的なOJTの方法について検討する。また,学校現場以外にも適用できる汎用的な人材教育のモデルを提示できる可能性もある。
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研究成果の概要 |
本研究では,若手教員等へ児童・生徒指導上の知識や技術を伝達する方法としてネットワーク型OJTを提唱し,その効果について明らかにした。 日常の業務や研修会などで教員組織のネットワークを活かしたOJTを行っているいくつかの学校で聞き取り調査や参与観察を行い,若手とベテランをつなぐ調整役として中堅層が重要な役割を果たしていること,ネットワーク型OJTは関与した教員間の双方向の学びを生むことで学校を活性化することと,業務の効率化に貢献していることなどの知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教員の大量退職・大量採用の時代をむかえ,ベテラン教員が持っている児童・生徒指導の知識や技術を若手教員へ伝達していくことが喫緊の課題となっている。 しかし、新任教員の離職率は上昇する傾向にあり、職場で行われている従来のOJTが上手く機能していない可能性が高い。本研究で提唱する、学校における教員のネットワークを活かしたOJTによって、このような状況を改善できる見込みがあり、社会的な意義があると考える。
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