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看護学生の自己確立と他者受容を促すパーソナル・ライティングの開発と拡張

研究課題

研究課題/領域番号 19K02441
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関帝塚山大学

研究代表者

谷 美奈  帝塚山大学, 全学教育開発センター, 教授 (60582129)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードパーソナル・ライティング / アカデミック・ライティング / 物語的思考様式 / 論理・科学的思考様式 / 思考変容のプロセスモデル / 看護・福祉教育 / 自己確立 / 他者受容 / 学習活動の構造 / 学習活動のプロセス / パーソナル・ナラティブ・ライティング / 自己形成 / ライフストーリー / エッセー / 福祉(教育)の現場 / 看護(教育)の現場 / ワークショップ / パーソナル・ナラティブ / 自己教育 / 表現教育
研究開始時の研究の概要

今日、看護教育においてコミュニケーション力の向上が強く求められている。そこでは、他者へのケアに先立って、ケアする者としての「自分」を学生たちはどう確立していくのか、という問題が残されている。この問題を解決するために、看護学生に向けた自己確立と他者受容を促すパーソナル・ライティングの教育方法を開発し、その教育効果を測る。さらに、パーソナル・ライティングを看護福祉現場での新人教育や職員研修などに応用したり、実施の可能性を高めたりすることによって、その拡張を図る。それらを通じて、看護福祉分野におけるパーソナル・ライティングの理論化を行うことが本研究の主旨である。

研究実績の概要

①看護系や福祉系の教育現場などにおけるフィールドワークを実施する。 ⇒ 学生の自己確立と他者受容を促す「パーソナル・ライティング」の教育方法を開発・実践するための、主なフィールドとして、看護系や福祉系の教育現場と福祉施設職員の教育現場とを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止等の事情により、予定通りのフィールドワークは進んでいない。
②フィールドワークで得られるデータ分析のための指標づくり。 ⇒ 看護および福祉の教育現場において、「パーソナル・ライティング」の具体的な指導方法を開発し拡張するためには、その教育効果の要因を分析していく必要がある。そこで、「パーソナル・ライティグ」の教育実践における「学習活動の構造」と「学習活動のプロセス」と、その結果、学生に生じ得るだろう「深い学習」「深い理解」「深い関与」とを分析しうる指標づくりを行った。
③新型コロナウイルス感染症の影響で、当初の研究計画を進めることが難しくなったことから、その一部を断念し、別の角度から研究に取り組むこととした。⇒本研究で開発・実施しようとしている「物語的思考様式」である「パーソナル・ライティング」と、看護教育の現場(あるいは、高等教育全般)において伝統的かつ支配的な「論理・科学的思考様式」である「アカデミック・ライティング」の、異なる二つの文章表現(思考様式)が、どのようにつながっていくのか、その仮説となるモデル(「思考変容のプロセスモデル」)等について検討した。また、フィールドワークにおいても、看護・福祉系の現場から、一部、公官庁における社会人を対象とする教育現場へと変更・拡大を図った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、昨年度から予定していた医療福祉系現場でのフィールドワーク等が実施できないでいる。よって、当初の研究計
画の一部断念し、別の角度から研究に取り組んだ。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症の影響で、当初の研究計画を進めることが難しくなったことから、その一部を断念し、別の角度からの研究に取り組んだ。⇒本研究で開発・実施しようとしている「物語的思考様式」である「パーソナル・ライティング」と看護教育の現場(あるいは、高等教育全般)において支配的な「論理・科学的思考様式」である「アカデミック・ライティング」とが、どのようにつながっていくのか、その仮説となるモデル(「思考変容のプロセスモデル」)等について検討していく。また、フィールドワークにおいても、看護・福祉系の現場から、一部、公官庁における社会人を対象とする教育現場へと変更・拡大を図る。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 4件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 大学教育実践に活用される質的研究のあり方に関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      山田嘉徳・谷 美奈・西野琢朗・服部憲児・上畠洋佑・山路茜・森明子
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 44 ページ: 63-67

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] パーソナル・ライティングからアカデミック・ライティングへのジャンル横断的思考変容のプロセスモデル─Personal Writing vs. Academic Writing論争からの新たな展望に向けて─2021

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 43 ページ: 159-168

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大学教育における質的研究の多様な展開2020

    • 著者名/発表者名
      山田嘉徳・上畠洋佑・森 朋子・山咲博昭・谷 美奈・山路 茜・西野毅朗・服部憲児
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 42-2 ページ: 103-107

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 学生の自己形成を促すパーソナル・ライティング~自己から、他者、世界へ、と認識を育むことの大切さ~2024

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 学会等名
      大学コンソーシアム京都FD研究会講演
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学におけるパーソナル・ライティングの教育的意義2023

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 学会等名
      神戸大学学術WEEK ライティング・シンポジウムII  ライティング指導の挑戦 ―アカデミック・ライティングを超えて―
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学教育を対象とした質的研究方法の事例集作成を目的とした質的研究実践に関するQ&A2022

    • 著者名/発表者名
      谷 美奈・西野 毅朗・山田 嘉徳・山路 茜・山咲博昭・服部 憲児
    • 学会等名
      2022年度大学教育学課題研究集会 課題研究シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学教育における質的研究の可能性─パーソナル・ライティングに関する3本の事例研究論文を通して─2021

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 学会等名
      大学教育学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学教育におけるパーソナル・ライティング(表現主義的文章表現)の教育的意義2021

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 学会等名
      となりの〈Zine=人〉文学 クリエイティブ・ライティングのススメ 主催:大阪大学COデザインセンター
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「匿名性」を活用した遠隔授業の試み ─クリエイティブ・ライティングの表現活動を通して─2021

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 学会等名
      第27回大学教育研究フォーラム 参加者企画セッション「オンライン学習環境での学生の関係様式教員としての気づきと展望」 主催:京都大学高等教育研究推進センター
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] STEM+ARTが求められる時代に‘ART’をどうとらえるのか  ─クリエイティブベーシック(アートワークショップ)の実践から考える2020

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 学会等名
      思考と言語研究会 主催:電子情報通信学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学教育における質的研究の多様な展開──パーソナル・ライティングの教育実践を対象とした質的研究の事例2020

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 学会等名
      2020年度大学教育学会大会ラウンドテーブル19 主催:大学教育学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 共生社会の大学教育:コミュニケーション実践力の育成に向けて2024

    • 著者名/発表者名
      山地弘起編著 分担執筆:谷美奈
    • 総ページ数
      239
    • 出版者
      東信堂
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「書く」ことによる学生の自己形成2021

    • 著者名/発表者名
      谷美奈
    • 総ページ数
      167
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      9784798916774
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [備考] 帝塚山大学教員紹介データベース

    • URL

      https://www.tezukayama-u.ac.jp/teacher/gyoseki/129607.html

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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