研究課題/領域番号 |
19K02451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
神代 健彦 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (50727675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 道徳教育 / 教育学説 / 民間教育研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1950~60年代の日本の教育学者による道徳教育についての理論的成果を発掘・検証し、新しく始まった「特別の教科 道徳」の理論的基礎を提供することを企図している。研究は大きく、(1)学説史研究と、(2)その学校現場における応用、の2つに分かれる。 (1)の学説史研究は、具体的には、教育科学研究会、全国生活指導研究協議会、日本生活教育連盟という3つの民間教育研究団体を対象とする。また並行して、関連学会や研究会での研究討議、学校現場へのフィールドワーク等を通じて、道徳科の現代的課題を明らかにし、(1)の成果と往還することで、学説史からの道徳教育への貢献という課題を達成したい。
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研究成果の概要 |
本研究は、1950~60年代の日本の教育学者による道徳教育についての理論的成果を発掘・検証し、新しく始まった「特別の教科 道徳」の理論的基礎を提供することを企図して開始された。研究は大きく、(1)学説史研究と、(2)その学校現場における応用、の2つに分かれる。(1)の学説史研究については、教育科学研究会、全国生活指導研究協議会、日本生活教育連盟という3つの民間教育研究団体の道徳教育論について、史資料の収集と分析を行った。その分析から導かれた知見を複数の書籍、学術論文等で発表するとともに、一般誌やウェブ記事、学校現場でのワークショップや講演等で発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、これまで研究史上で言及されることの少なかった戦後日本の民間教育研究団体の知見を、現代道徳教育論の俎上にのせた点をあげることができる。研究史上では、それら民間団体による「道徳の時間」批判ばかりが注目されていたが、批判とともに提示されていたオルタナティブな道徳教育の知見を発掘し、現代の教育学のなかに位置づけることができた。 また社会的意義としては、こうした知見を一般誌や学校現場でのワークショップ等で紹介することで、現代の実践的な道徳教育の課題解決に一定の貢献ができた点をあげることができる。子どもの自主性や生活性に根ざした道徳教育論の端緒を開くことができたと考える。
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