研究課題
基盤研究(C)
本研究では、インクルーシブ教育の先駆的取り組みの一つであるイエナ・プランに着目し、その源流となるイエナ大学附属学校の資料及び現代のイエナ・プラン実施校におけるインクルーシブ教育システムに関する資料を収集・分析し、イエナ・プランにおける児童生徒の「混合」によるインクルーシブ教育システムの分類・整理を行う。それによって日本のインクルーシブ教育システムの充実へ向けて効果的に応用するための研究基盤を確立する。
インクルーシブ教育の源流と評されるイエナ・プランについて、草創期にあたる1924年のイエナ大学附属学校における実践の記録と、1927年の主著『自由で一般的な国民学校のイエナ・プラン』の思想を中心に研究を行った。イエナ・プランの源流・原点となるイエナ大学附属学校でのインクルージョンの生成と、それを支えるペーター・ペーターゼンの思想をひも解くことが、本研究の眼目であった。コロナ禍に巻き込まれ、現地での調査について2年間の期間延長を余儀なくされた。しかし、インクルーシブ教育の基本思想とイエナ・プラン草創期の思想・実践を研究し、そこから日本におけるインクルーシブ教育の展開へ向けた示唆が得られた。
本研究では、インクルーシブ教育の源流と評されるイエナ・プランについて、草創期にあたる1924年のイエナ大学附属学校における教育実践の記録を中心に分析し、そこからインクルーシブ教育におけるイエナ・プランの位置づけを「内的学校改革」の文脈で明確化した。インクルーシブ教育が共通の枠組みとして重視されている現代日本の教育界において、制度改革からではなく「内的学校改革」からインクルーシブ教育を展開するのに有益な示唆を得ることができた。
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