研究課題/領域番号 |
19K02477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小宮山 道夫 広島大学, 森戸国際高等教育学院, 准教授 (60314720)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 教育史 / 学力観 / 地域 / 青年 / 学力論 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで明らかにした他区域の研究成果をふまえ、西日本各地の尋常中学校関係資料との比較考察を通じて、高等中学校の教育政策的意図および近代教育制度史上の役割、そして学校間接続関係の形成過程を明らかにする。 第三高等中学校関係史料および西日本各府県の関係尋常中学校史料を用いて、(1)各尋常中学校の教育内容とそこで要求された学力水準の把握、(2)教員のレベルと教育内容との対応関係の把握、(3)これまで明らかにした他の高等中学校と尋常中学校の生徒集団の関係と、第三高等中学校のそれとの比較検証、これらを通じて地方における学校間の連携関係の推移および中央の教育政策との関係を考察する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、人口分布と動態に注目しながら教育政策の地方における受容過程について実証的に考察することである。具体的には1886(明治19)年から1894(明治27)に存在した高等中学校と尋常中学校との接続関係(アーティキュレーション)の形成過程及びそれを通じて教育政策の定着過程、学校水準の整備過程という、従来未解明だった課題を解決することである。 本研究では第三高等中学校を事例にしながら、これまで明らかにした他区域の研究成果をふまえ、西日本各地の尋常中学校関係資料との比較考察を通じて、高等中学校の教育政策的意図および近代教育制度史上の役割、そして学校間接続関係の形成過程を明らかにする。 第三高等中学校関係史料および西日本各府県の関係尋常中学校史料を用いて、(1)各尋常中学校の教育内容とそこで要求された学力水準の把握、(2)教員のレベルと教育内容との対応関係の把握、(3)これまで明らかにした他の高等中学校と尋常中学校の生徒集団の関係と、第三高等中学校のそれとの比較検証、これらを通じて地方における学校間の連携関係の推移および中央の教育政策との関係を考察する。 本年度はこれまで実施できなかった資料調査に積極的に取り組んだ。高等中学校が存在した時期に成立していた17府県43校の尋常中学校を起源として現存する高等学校に対し文書による資料調査依頼を発送し、29校から回答を得た。そのうち当該期の資料を所蔵していないなどの理由で訪問調査を断られた8校および訪問には及ばない資料保存状況の3校、調査予定期間中に日程調整がつかなかった3校の14校を除く15校と、法人組織からは回答を得られなかったものの同法人のアーカイブズ組織にて調査を行った1校の計16校の訪問調査を実施した。調査結果については令和6年6月に開催される全国地方教育史学会にて報告することが決定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響のため昨年度まで調査できなかった各地域について、今年度は調査を実施できたため大いに進捗があったことは確かである。しかし令和5年度末までに奈良・和歌山・徳島・香川・山口の5県については未だ調査を実施できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
これまで実施できなかった各地域(奈良・和歌山・徳島・香川・山口)の調査を実施するとともに、これまで12府県で調査・収集した史料の分析につとめ令和6年度中に研究をまとめる予定である。
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