研究課題/領域番号 |
19K02489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
山川 肖美 広島修道大学, 人文学部, 教授 (40284137)
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研究分担者 |
坂口 緑 明治学院大学, 社会学部, 教授 (10339575)
三浦 浩之 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 教授 (80157437)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 学びと活動の好循環 / シビック・エンゲージメント / 学習の社会的成果 / オープン・ガバナンス / 学びから始まる地域づくりプロジェクト / デモクラシー / 学びによる持続可能なまちづくり / 市民参画による社会実装 / 学習装置 / 学習都市 / 市民参画 / 学びとまちづくりの好循環 / シビックエンゲージメント / 学びから始まる地域づくり / 市民力 / 協働のまちづくり / 社会教育 / まちにある学習装置 / 学習の社会的・個人的成果市民参画 / 学びとまちづくりの循環 / 学びにおけるDX / 学びのデザイン / 学習の個人的成果 / オンラインによる学びのデザイン / 学習の公共的成果 / 生涯学習 / 都市戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
まちに広がる学びにより市民がシビックエンゲージメント(civic engagement)の担い手として育ち、実践することでまちが持続していく仕組みが構築されるメカニズムについて研究する。ここでいうシビックエンゲージメントとは、「自分の暮らすコミュニティでの生活に変化をもたらすために働きかけること、そのために知識、技術、価値および動機を発達させること」を意味する(Ehnrich 2000:vi)。 学習内容やプログラムに関する事例を取り上げるに留まらず、都市戦略研究の観点から生涯学習実践の仕組みを解明し、まちを持続させるための学習装置のあり方とそれの効果的な運用方法を提示する点で特徴的である。
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研究成果の概要 |
本研究では、まちに拡がる多様な学習装置の存在および学びとシビック・エンゲージメントとの好循環の仕組みを明らかにしてきた。その成果として、第1にまちに拡がる学習装置としての兵庫県神戸市のKIITOや福岡県久留米市のChietsukuプロジェクトによる学びの社会的成果を個人的・社会的側面において明らかにすることができた。第2に「広島版学びから始まる地域づくりプロジェクト」を試行した広島県内3自治体における学びによる市民参画のプロセスとそのプロセスにおける個人的・社会的成果を把握・分析することができた。第3にコロナ禍以降の学習都市の変容と生涯学習によるまちの持続の可能性を把握することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
答申「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」の中軸を成す「学びと活動の循環によるひとづくり・つながりづくり・地域づくり」という考え方は、その後の多くの行政計画や現場の指針として位置づいている。 本研究ではこの考え方を社会実装していく上で有用な枠組みや視点について提示することができた。具体的には、学びとシビックエンゲージメントの好循環の仕組みが持続可能なまちの構築につながることを、先行する好事例である神戸市と久留米市の取り組みを取り上げて検証するとともに、広島県と連携して「学びから始まる地域づくりプロジェクト」を試行・実施し社会実装による社会的成果を導いた。
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