研究課題/領域番号 |
19K02491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 別府大学 (2021-2023) 宮崎産業経営大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
櫻田 裕美子 別府大学, 文学部, 教授 (70389576)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 教育実習 / 教員養成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、従来ブラックボックス化されていた教育実習について、一般大学学部の教職課程の学生が高校で実施するそれに焦点をあて、教育実習中のいかなる要因が教員としての資質能力の形成、あるいはその阻害に影響を与えるのかを明らかにすることにある。その際には、授業実習の時間数や講話回数といった教育実習に関する直接的な経験とともに、学校の雰囲気や教育実習中に関わる他者(指導教員、指導教員以外の教員、他の教育実習生、生徒)との関係性にも注目し、教員としての資質能力の形成における教育実習の影響を多角的に明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、従来ブラックボックス化されていた教育実習について、一般大学学部の教職課程の学生が高等学校で行うそれに焦点をあて、教育実習中のいかなる要因が教員としての資質能力の形成、あるいは阻害に影響を与えているのかを明らかにすることにある。特に、学校の雰囲気や教育実習中に関わる他者(指導教員、指導教員以外の教員、他の教育実習生、生徒)との関係性に注目している。 令和5年度は、教育実習前後の教職志望意識の変化と、教育実習中の活動内容との関係を検討した。教育実習経験者を対象としたアンケート調査の結果から、教育実習前と後で教職意識が変化した者を対象とし、教育実習後教職志望意識が高まった者を「教職志望向上群」、低下した者を「教職志望低下群」と区分した。教育実習の活動内容については、(1)講話の時間数、(2)授業観察(見学)の時間数、(3)授業実習の回数、(4)生徒とのフォーマルな関わり、(5)授業実習以外の取組への関わり度に関してそれぞれ次のような仮説を設定した(具体的には、「(1)教職志望度が高まった者は、講話の時間を多く得ていた。」「(2)教職志望度が高まった者は、授業観察(見学)の時間を多く得ていた。」「(3)教職志望度が低下した者は、授業実習を多く経験していていた。」「(4)教職志望度が高まった者は、フォーマルな生徒との関わりが多かった。」「(5)教職志望度が高まった者は、授業実習以外の取組に積極的に関わっていた。」) これら5つの仮説の検証を行った結果、(4)生徒とのフォーマルな関わりに関する仮説が支持された。すなわち、教育実習後に教職志望意識が高まった群は、生徒とのフォーマルな活動としての「お別れ会」を経験していることが明らかとなった。これ以外の4つの仮説はいずれも棄却された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
高等学校の教育実習に焦点を当て、教員としての資質能力の形成における教育実習の影響を多角的に検討することを目的とする本研究では、(1)教育実習の実施状況の多様性を明らかにするための学校調査、(2)教育実習の実態を明らかにするための実習生調査、(3)実習生と受け入れ側の意識の相違点を明らかにするインタビュー調査、の3つを行う予定である。 このうち令和4年度には、(2)について教育実習による教員志望度の変化とその要因について明らかにすることができた。 しかしながら、(1)及び(3)について、準備を進めたものの学校現場との調整が難航し実現できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
高等学校の教育実習に焦点を当て、教員としての資質能力の形成における教育実習の影響を多角的に検討することを目的とする本研究では、(1)教育実習の実施状況の多様性を明らかにするための学校調査、(2)教育実習の実態を明らかにするための実習生調査、(3)実習生と受け入れ側の意識の相違点を明らかにするインタビュー調査、の3つを行う予定である。 (1)については、現在準備を進めており実施予定である。(2)については、今後も分析を行う。(3)については、学校現場との調整を進め実現させていく。
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